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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成11年度
    親孝行 平成11年10月30日

「親孝行」と言う言葉を聞くと、何か古めかしく聞こえる方もいらっしゃるのではないかと思いますが、ともあれ、親孝行をしたくてもなかなか出来ないものです。毎日の仕事や子育てに追われ、自分達の生活に精一杯だからだと思います。若いうちは精神的にも経済的にも余裕がありません。昔から、「親孝行をしようと思った時には親は居らず」と言うように、人生に余裕が出てきて、親孝行をしたいと思っても、すでに親は亡くなっていることの方が多いのです。一方、「親は子を思えども子は親を思わず」と言うことわざがあるように、親が子を思うほど子は親を思ってくれません。ましてや、核家族化が進み、住宅事情や職場の関係も含め、親と一緒に暮らすこともままならなくなってきました。しかしながら、平均寿命が長くなった今日、80歳、90歳と長寿の方がたくさんいらっしゃいます。親孝行をしたいと思った時、今日では、親は健在でいらっしゃることの方が多いのです。
そういう私の両親も、85才と81才となり、老夫婦二人きりで、田舎暮らしをしています。まだ健在でいてくれるから良いようなものですが、やはり、なかなか親孝行は出来ないものです。これもことわざに、「親は何時までも子供のように思う」と言うように、まだ、説教がましいことや指図することもあります。子供の私が親を思う気持ちの何倍も、私たち夫婦や孫のことを気にしています。親の方は、「子供が元気で幸せにやってくれていることが一番の親孝行よ」と言いながら、今だもって子供に甘えようとしてくれません。
ところが、自分自信も子供を持ち、子育てして始めて気が付いたのですが、子供は赤ちゃんの時からいっぱいいっぱい親孝行をしてくれているのです。皆さんにも実感として記憶にあると思いますが、妊娠した時、子供が誕生した時など、親に対して大きな感動を与えてくれます。子供が、始めての寝返りやハイハイしたり歩いた時も、どんなに嬉しかったことでしょう。少しずついろいろなことが出来るようになる子供の成長は、親にとっても大きな喜びとなります。寝顔を見るだけでも心が和みます。そして、子供と一緒に生活している幸せは何ものにも変えがたい幸せなのです。「子供は3歳までに一生分の親孝行をしてくれる」と言われる所以(ゆえん)です。「そんなことはない、子供を育てることがどんなに大変なことか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。中には、「育児ノイローゼになりそう」と悩んでいる方もいらっしゃるかも知れません。子育てには苦労が伴います。ところがその苦労さえ幸せと感じられるのです。わが子と共に過ごすことの出来る喜びが幸せと感じ、苦労が苦労でなくなるのです。それどころか、子育てを通じて、親として、人間として大きく成長させてくれます。子供と共に成長する喜びがあります。人生の中で一番幸せなときなのです。子供がいっぱい親孝行してくれているのです。
子育ては、人間として自立させることに大きな目的があります。それは、有る意味では親から離れていくことなのです。京都と東京にいるわが娘二人も、私たち親のことを気遣ってくれます。でも、親の方は、私たちのことよりも、娘二人のこれからの人生の幸せを願います。
今皆さんは子育ての真っ最中です。それは、皆さんのご両親が、わが子の幸せを願って一生懸命育てられ、今が、親の願っていた、皆さんの幸せな家庭があるのです。そうやって、親が子を思い、子が親を思うことが親孝行であり子孝行なのです。子育てを通じて、人に対する愛情や思いやりの気持ちが増幅してきます。「親は千里を行けども子は忘れず」と言う言葉も有ります。子のことを一生懸命思っている親を、「親を捨てる藪(やぶ) なし」と言うように、大切にしたいものです。来年4月から介護保険法が施行されます。人まかせにならないよう、家族の愛情と絆だけは忘れないよう大切にしたいものです。「親の恩は子を持って知る」、「親の恩は子でおくる」(おくる=報いる)。この言葉を大切にして子育てしたいものです。



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