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幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成13年度

    たき火 平成13年12月

11月19日(月)は、参観日の振り替え休日でしたが、プレイルームの子供たちは、朝から幼稚園に登園して来ました。その日の午前中、園庭に出てみると、子供たちが先生と一緒になって落ち葉をいっぱい集めて遊んでいます。「なにしてあそんでいるの」と尋ねると、子供たちは、「たき火ごっこをしているの」と応えます。
「そう、サツマイモを焼くんだ〜」と言うと、そばにいたあずさ先生が、「この前の避難訓練のときに、消防署から来られた消防士さんに『たき火をして、いも焼きすると子供たちがきっと喜ぶでしょうね』」と話したら、「消防士さんに『葉っぱを焼くのは大丈夫ですよ』」と言われてたんですけどね。」と、にこやかにい言ます。「ごっこ遊びじゃなくて、サツマイモがまだ残っているのだから、本当に焼いたら」と私が言うと、きっと、園庭で落ち葉を焼いてはいけないと思い込んでいたのでしょう。先生のほうが「え!! 本当に火をつけても良いんですか?」と驚いています。
先生は、さっそく、子供たちに、「ほんとうにやきいもしてもいいんだって! みんなやろう!やろう!」と声をかけると、子供たちは大喜びで、「え〜 ほんとうに?」、「やった!!」と言いながら、必死になって、再び落ち葉を拾い始め、落ち葉の山を作り始めました。私は、ほかの仕事が忙しく、ずっとそこにいることができませんでしたので、ここから先の話は、子供たちと一緒にたき火をしたあずさ先生に書いてもらいました。
あずさせんせいの記録から
本当に火をつけることなんか半信半疑だった子供たちは、「よしゃ〜!!」と掛け声をかけながら落ち葉を砂場用のスコップで集めています。気がつくと、プレイルームの子供たち全員が落ち葉集めに夢中になっています。「スコップでは砂が入って燃えなくなるよ。砂が入らないようにしよう」と言うと、「分かった!」と言って、砂が混ざらないように、素手で丁寧に落ち葉を集めます。子供たちの、小さな手いっぱいに落ち葉を抱えて、何度も何度も運んできます。ついに、葉っぱの山ができて、物置小屋にサツマイモを取りにいくことになりました。「もってきたよ〜」と見せてくれたお芋は、どれも大きなものばかりでした。いざ、お芋を焼くぞというとき、子供たちは、このお芋を洗ったほうが良いか、洗わないほうが良いか、もめ始めました。食べ物だから洗うのは当然と言う女の子と、洗うと濡れるから火がつかないと言う男の子、結局、「洗ったあと、きれいに拭いたらいいんじゃ〜」と言う女の子の一言で解決。せっせと洗って水分をふき取り、落ち葉の山の中に入れます。点火用に新聞紙をくしゃくしゃに丸めて、いざ点火!! 誰からとなく歌い始めた「たき火の歌」。おそらく、ほとんど、生まれて初めてたき火を経験する、子供たちの、ワクワクドキドキとしている気持ちが伝わってくる感じです。
ふと見ると、砂場のバケツに、いつの間にか水を汲んで持ってきてくれています。先日の、避難訓練のときの消防士さんの、お話が生かされています。火をつけて、みんなで「たき火だ♪たき火だ♪」と歌うものの、新聞紙だけが燃えて、葉っぱには、なかなか火がつきません。私が困っていると、Kくんが、「生の葉っぱじゃけ〜よ〜」と、一言。遠い昔、私のおばあちゃんがしていたたき火にあたったことはあるけれども、たき火に関しては初心者に近い私は、「そうか〜」と、妙に感心しながらも、どうにか火をつけなきゃと、必死です。
そんな様子を見かねてか、園長先生が登場。まさしく救いの神!!
「先日の園外保育で拾った木をもってきてごらん」、「こういう風に風を送るんだよ」等々、教えてもらいながら、その指示を、すばやく行動に移す子供たち。私があんなに頑張っても燃えなかったのに、園長先生の手にかかると、「あ〜ら不思議」、あっという間に火がおこり、パチパチと木や落ち葉が燃え始めました。そこに、「ああ、懐かしい、いい匂い!!」と、深呼吸をしながら文子先生もやってきました。
火をつけて間もないのに、火を囲んでいた子供たちは、「もうできた?」、「もう食べられる?」と、口々に聞いてきます。食べ物の出来上がりを、今か、いまかと心待ちにする経験は、おそらく、この子たちは、あまりしたことがないのだろうなと思いながら、「まだ、まだだよ」と言いながら、うちわであおぎ続けていました。
そうしている間に、お昼になったので、「火は先生が見ているから、とりあえず、給食を食べておいで」と言うと、「急いで食べてくるけ〜ね」と、名残り惜しそうにプレイルームに入っていきました。その中で一人の男の子が、「あずさ先生がさびしけ〜 ぼくもおってあげるよ」と言います。「ありがとう。大丈夫だよ。ごはん食べておいでよ」と言っても、「ここにおる」と言って、結局、2人で火が消えないように見守ることにしました。
(2人でこっそり食べたおイモのおいしかったこと・・・・・・)
園長先生に、度々、火の様子を見にきてもらったおかげで、そろそろ、お芋が焼け始めたころ、タイミングよく現れる直子先生、休暇のはずの美穂先生や一樹先生とその家族。「たき火って、人を寄せ付けるパワーがあるのかしら・・・・・?!」。お昼を食べ終えた子供たちが、また外に出てきた頃、1つ、また1つと、お芋が焼けてきます。アツアツのホクホクのお芋を口にしたときの、あの満足そうな子供たちの表情は最高でした。しかも、ちゃんと、年少のうめ組さんから先に食べさせてくれる、年中・年長のもも組・さくら組さんの、いたわりの心があふれている様子を目の当たりにして、異年齢とのかかわりの中で、夕方まで一緒に生活することで、しっかりと相手を思いやる気持ちが培われていることを、うれしく思いました。ヤキイモは、一人ひとりがおなかいっぱいになるほどの量ではなかったかもしれないけれども、なんだか、ものすごく満たされて、おなかも心も温かくなったような気がします。この1つのたき火の周りで、子供たちと一緒に、いろいろなことを感じ、すてきな経験ができたという、満足感でいっぱいの一日でした。




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