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幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成13年度
   おがわ  平成13年6月

今年も幼稚園の車庫にツバメが巣を作りました。それも、新しく作るのではなく、昨年作った巣を補修して使っています。ツバメの世界も再利用する知恵があるのです。その巣に、ひな5羽が生まれ、カラスに襲われることもなく、無事に巣立っていきました。園庭の池にいるマガモの巣箱にと、発泡スチロールの空き箱を置いてやっていました。卵もたくさん生んで、抱卵を始めていましたが、何故か、発砲スチロールをつつくことに興味を持ったオスのカモに、くちばしで何回もちぎられて、とうとう壊されて、水の中に卵が全部落ちてしまい、1回目の抱卵は失敗してしまいました。かわいそうなことをしてしまったと、今度は、板でしっかりとした巣箱を作ってやりました。間なしに、2度目の産卵を始め、10個余りの卵を生んで、5月20日から、再度、抱卵を始めています。6月3日頃にはひなが誕生する予定です。クジャクも大きな卵を生み始めています。
ずいぶんと温かくなり、早くしてやらなければと気がかりだったヒツジの毛狩りも済ませ、毛を刈られたヒツジは、すっかりスマートになっています。5月半ば頃から真夏日のような暑さが続いているため、子供たちは小川に入ったりしながら水遊びに興じています。その小川を毎週日曜日に洗っていますが、月曜日には土がいっぱい入って、すぐさま水が濁ってしまいます。見ていると、年少、年中の子供たちがスコップを持ってきては周りの土を掘って入れています。土がパラパラと落ちていく様子や水の濁るのがおもしろいらしく、余りにも楽しそうなので、「これもいい経験だ」と想いながら、止めないで見ています。水辺には、ハスや菖蒲など水生植物を植えますが、植えた次の日は、ほとんど抜かれたりちぎられてしまいます。年少の子供たちが葉っぱをちぎっては水に浮かべて遊んでいるのです。それでも、また植えておきます。園庭にある小川は、子供たちに思う存分遊ばせたやりたいものですから、余り禁止はしないようにしています。水の中には、メダカやトンボのヤゴ、小さなコイ等がいます。メダカをすくおうと一生懸命です。年少、年中の子供にはなかなかすくえないのですが、それでも、得意な子がいます。浅瀬にうまく追いやって、スコップで救っている子やアイスクリームの空き容器ですっくたり、手だけだすくえる子もいます。年長組にもなるとずいぶんと簡単に救います。コイも岩場に手を突っ込んで握ります。捕った魚を容器に入れても、また小川の中に返してやっています。年少や年中の子供は、やっと掴まえたものですから、しっかりと握りしめたり、土の上に置くため、メダカや魚が時々犠牲になります。その様子を、年長組の子供たちは、あきらめ顔で見ています。年少、年中の子供たちが土の上にメダカやコイを落としたのを見ると、すぐに助けて水の中に入れてくれます。年長組の子供も、年少、年長の頃には同じ様なことをしていたのですが、魚を助ける余裕もできてきています。
魚が死ぬからと、掴むことを禁止すれば簡単なのですが、それよりも、魚を握ったり掴まえたりする楽しさをしっかりと味合わせてやることの方が大切のように思います。
子供は好奇心の固まりです。カモやアヒルを初めてみたときには、3歳児は小石を投げます。いじめているように見えるかもしれませんが、幼児の最初の関わり方なのです。触りたくても怖くてさわれないし、そうかといって、興味に駆られ、関わりを持ちたい気持ちでいますから、結局は、小石を投げるのです。入園間もない4月には、うさぎ小屋やヤギの小屋、カモのいる池にも、小石がいっぱい投げ込んであります。そうしている内に、えさをもってきたり、抱っこして遊ぶようになってきます。
お父さんお母さんにも子供の頃に経験されたことと思いますが、魚を捕ったり、昆虫を捕まえたりして遊んだときの楽しさは、大人になっても忘れません。好奇心に駆られ、夢中になって遊んだ楽しさが、小動物を飼育したり花を育てたりする心を促します。これらの経験が、子供の心を育み、その楽しい思い出とともに、セミやトンボの羽をもぎ取ったりして小動物の死に直面した経験が、心の痛みとして残り、後になって、「かわいそうなことをした」と思うようになります。これらの経験があるからこそ、生き物の命を大切にするようになり、楽しかった川が汚れたり、水辺や野原がなくなっていくことを悲しく思うようになるのです。
先週は、第4土曜日に小川の掃除をしましたが、中学3年生になった卒園児5人の女の子が、遊びに来てくれました。最初はブランコや滑り台等の遊具で遊んでいましたが、小川のメダカやコイを見つけると、早速、小川に手を入れて、メダカをすくったりコイを握ったりして遊んでいます。「何時間遊んでもあきんね」といいながら、夕方までの3、4時間も遊んで帰りました。それほど楽しいのです。
幼稚園の先生も、小川の下流の方に出てしまったメダカを網ですくって、「きゃあ!メダカをすくったのは始めて!」と、興奮しています。



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