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幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成14年度
    孫    平成15年1月

昨年の12月25日は、私たち夫婦の結婚30周年でした。幼稚園を開園して2年目の冬休みでしたが、まだ職員の採用を十分に出来ない経済状況にいたので、理事長・園長の仕事のみならず、事務の仕事、用務やらバスの運転と忙しく、この時期しか休むことが出来なくて、列席して戴く方からは、年末のこの忙しいときにと嫌われながらも、冬休みだけが新婚旅行のできる唯一の休みの取れるときだったので、クリスマスの日の結婚式となりました。もちろん、外国に行くようなお金もなく、47年7月豪雨で水に浸かった乗用車を修理しながらの、北九州への新婚旅行でした。結婚後も夏休みや冬休みというと、ほとんど幼稚園の留守番役で夫婦での旅行は皆無に近い状況のまま過ごしていましたが、20周年の頃だったか、「30年経ったら新婚旅行のコースを旅行しようね」と言った女房の言葉が気になっていました。
そんな時、私が54歳になる年に入学した大学院で一緒に寮生活を過ごし、今では家族でお付き合いをしている、鹿児島で中学校の先生をしている友人から、昨年12月の始めに電話がありました。その内容は、「この2年、お互いに忙しく会うことが出来なかったし、娘二人も広島の爺々に会いたがっているので、この冬休み、北九州あたりで合流しませんか」というものでした。寮生活のとき新婚だったその友人に子供が生まれ、私たち夫婦を、「ジイ〜ジ、バア〜バ」と呼んでくれていて、私たち夫婦も、本当の孫のように接しています。4歳と2歳ですが、この1月と2月で5歳、3歳となります。その孫にも会いたいし、結婚30周年のこともあるので、12月25日に長崎のハウステンポスで合流することになりました。
ハウステンポスのコテージに入り、孫娘二人が来るのを今か今かと待っていました。玄関に車の着く音がして飛び出してみましたが、隣のコテージに入る人たちでした。残念に思いながら、しばらく待っていると、再び、車の停まる音がしました。今度は子供の声が聞こえています。モネちゃんモカちゃんたちだと夫婦で玄関を飛び出しました。
「ジイ〜ジ」と言って駆け寄ってくるモネちゃんを抱き上げ、「大きくなったね」と、久しぶりの対面です。2年前は赤ちゃんだった妹のモカちゃんは、ジイ〜ジ、バア〜バといっても誰かわからず、抱かれることに躊躇するのではと心配しながら、モネちゃんを降ろして、「モカちゃんも大きくなったね」と抱き上げると、素直に抱かせてくれます。後でのお父さんお母さんからの説明だと、2年前、三次に来たときのビデオを何回も見せて、「広島のジイ〜ジ、バア〜バだよ」と、刷り込みをしてくれていたそうです。そして、3泊4日の、孫との楽しい小旅行が出来たのです。もちろん、孫中心の旅行ですから、新婚旅行のコースをたどることは出来ませんでしたが、唐津の「虹の松原」の海岸は30年前のままの美しさを保っていました。
昔から、「孫は目に入れても痛くないほどかわいい」とか、「わが子よりかわいい」といいますが、その気持ちを実感する旅でした。
わが子を育てることは、どの親御さんにとっても初めての経験です。みんな必死で育てます。赤ちゃんの頃は夜泣きもするし、お漏らしもします。病気もするし怪我もします。大きくなるにつれて、喧嘩もするし
親の言うことも聞いてくれません。時には育児ノイローゼにもなりそうです。そんな中でも、元気で良い子に育つよう一生懸命です。本当はわが子が一番かわいいのですが、育てる責任が重くのしかかっています。
ところが孫は、その親が育ててくれています。時たま会うと、かわいくて仕方がありません。本当にかわいいのです。抱っこしたり一緒に遊んだりして、疲れたら親に返すことが出来ます。育児の負担や責任がありませんから、「かわいい」ことだけを満喫できるのです。友人の子供を孫だ、孫だ、なんて言っていると、本当の孫に恵まれない予感もしないではないのですが、本当にかわいいのです。
わが子を育てるには、一生懸命の余り、心に余裕が持てないことも多々あると思います。ましてや核家族だと、ほとんどがお母さんの負担としてのしかかってきます。それでもわが子です。一生懸命育てます。子育ては大変です。でも、今年、還暦を迎えて自分の人生を振り返ってみても、○歳年下の女房が言うのにも、大変だったけれども、子育てをしているときが「人生で一番幸せなとき」と、あらためて感じるのです。
皆さんの年末年始はいかがお過ごしされましたでしょうか。お子さんを連れて、おじいちゃんおばあちゃんのところに泊まりに帰られた方もたくさんいらっしゃると思います。そういえば、親孝行というのは、しようと思っていても、なかなか出来ません。自分たちが生活していくのにせいいっぱいで、その余裕すらありません。子供を連れて実家に帰省された方は、そのおじいちゃんおばあちゃんは、きっと、孫が帰ってきてくれたことを一番喜ばれたのではないでしょうか。それが一番の親孝行になったことでしょう。「親孝行をしたいときには親はおらず」という諺があるように、もうすでに、親御さんをなくされている方もいらっしゃるかもしれません。私には、今年89歳と85歳になる父母がいます。田舎で老夫婦だけが住んでいます。まだ元気で過ごしてくれているからいいようなものの、何一つ親孝行は出来ずにいます。女房にも85歳になる母親が兄夫婦と一緒に生活してくれているので安心ですが、私たち夫婦からは何一つ親孝行することが出来ません。これも、親になって年をとると感じるのですが、私にも娘二人がいます。「わが子が元気で幸せに過ごしてくれていることが一番の親孝行よ」といっています。親の願いってそんなものなのです。
保護者の皆さんもそんな親の願いを背にして、いま、幸せな家庭を一生懸命築いていらっしゃいます。そのことが一番の親孝行と思って今年も楽しくお元気で過ごしてください。皆さんのお子様も、私たちにとって最高の孫です。そんな仕事が一生できることの幸せを感じています。



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