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幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成14年度
      こころのけじめ 平成14年5月

すでに、4月の園だよりでお知らせしましたように、私、伊達正浩は3月31日で園長を辞任し、4月1日に今田直子主任教諭が新園長に就任しました。
今田直子新園長が、園長として最初に園児の前に立ったのは4月8日の始業式で、保護者の皆様への最初のデビューは、入園式での「園長式辞」でした。新たに就任した田房葉子主任教諭の司会で始まった入園式でしたが、「園長式辞」と、司会の声がかかると、少しの間(ま)ができました。すると、事情をご存知でない新入園児の保護者の方は、来賓席側にいた私の様子を一斉に見られます。すでに知ってらっしゃる保護者の方は、職員側に座っている直子先生の方に視線が向きます。その様子を確認するかのように、新園長は、おもむろに立ち上がって、舞台に上がり、演台の前に立ちます。そして、式辞を述べるのですが、すでに、園長の風格すら漂わせて、堂々と挨拶をしてくれました。
私自身は、27歳で幼稚園を創立して、10年間は理事長として、その後、昭和56年からの21年間は園長としてやってきましたので、式が始まる前は、何か感慨が有って、心にこみ上げるものが有るかとも思っていましたが、役が人を育てると言われるように、新米園長が堂々と式辞を述べてくれたことで、「直子先生を園長にしてよかった」とうれしく感じながら、安堵していました。世代交代ができたことで、次なる発展と教育の深まりを予感しながら、心をなでおろすことができたのです。今までも、ほとんどのことを任せてやらせていましたので、しっかりとやってくれると思います。
実は、この「えんちょうのつぶやき」も引退しようと、3月のつぶやきのときは、「最後のつぶやき」という題で、年度末の最後と園長としての最後を、気付かれないように、懸けての題名にしていたのです。ところが、今田直子主任教諭が園長を引き受けてくれるときに、『「園長のつぶやき」は続けてください。保護者の皆さんがとても楽しみにされているのですから』と、木に登らされて、今しばらく続けることにしました。
ところが、前園長が書くのなら、「園長のつぶやき」では、都合が悪くなってきました。「理事長のつぶやき」と言うのでは、何かピッタリときません。まだ決まっていないのです。ここでパソコンのテンキーをたたくのを止めて考えました。新しく入った事務の智佳先生が、「まさひろせんせい」と呼んでくれているので、「まさひろせんせいのつぶやき」にしようか、いや、白髪がいっぱい出てきたので、「白髪せんせいのつぶやき」にしようかとも考えていますが、まだ決まりません。先生たちに任せることにして、次に進みます。
話はさかのぼって、前日、卒園式を済ませて、3月20日の年少のうめ組と年中のもも組の子供たちの、終業式の日のことです。その中に、卒園式を済ましたものの、プレイルームで預かり保育を受けている、年長のさくら組の子供たち10数人も、後ろの方に座って終業式の様子を見ています。
進行役の先生が、「うめ組さん」と呼びかけると、「ハーイ」と、元気な返事が返ってきます。「もも組さん」と呼ぶと、同じように「ハーイ」と、返事が返ってきます。そして、「さくら組さん」と呼ぶと、「シーン」としています。子供たち同士で相談もしていないのに、誰も返事をしません。そこで、「1年生さん」と呼ぶと、「ハーイ」と言う元気な返事が返ってきました。わずか一日前に卒園式をしたばかりなのに、「さくら組さん」では、返事をしてくれないのです。
その様子を見ていて、子供たちが、卒園式を切りに、心のけじめをきちんと付けていることに感心するとともに、けじめとしての、式の役割の大切さを改めて感じさせてくれました。卒園式が有ろうと無かろうと、小学校には入学できます。しかし、このことでも分かるように、たとえ幼児と言えども、「幼稚園生活が終わり、小学校に入学する」と言う、自らの心のけじめをしっかりと付け、新たな希望を心に抱いているのです。そして、小学校での入学式を経験することで、小学生としての自覚をしっかりと持ち、新たな希望に燃えて前に進もうとするのです。
4月には始業式と入園式をしました。不安に思いながらも入園した喜びと、進級して年中・年長組になった喜びとが、形としての式で、心のけじめとなり、自分のおかれた立場の自覚を促すこととなるのです。
このような心のけじめを担っている日は、お正月から始まって大晦日まで、日本文化の伝承や伝統行事の中に、たくさん有ります。近年は、このような伝統文化や行事が薄れてきていますが、子供の育ちの中で、心のけじめとなることだけでも、大切にしていきたいものです。
話は変わって、今年はさくらの花がずいぶんと早く咲きましたが、幼稚園にいるマガモも早くから卵を抱いていました。ところが、無精卵だったらしく、抱くのをあきらめ、巣箱から出てしまいました。卵を取り出して割ってみると、どの卵も腐っていました。そして、巣箱を掃除して、ワラを敷き詰めてやりました。すると、2週間ぐらいして、また卵を産み始め、再び、卵を抱いています。昨年のように、かわいいマガモの雛の姿を、今年も見ることができそうです。




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