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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成15年度
   野鳥 平成16年2月1日

先月は巣箱のことを書きました。
その後、子供の城保育園の子供たちも先生と一緒に4箱ほど作って園庭の木に取り付けています。幼稚園の年長組の子供たちも14箱作る予定でいます。
始業式の日、子供たちに、たっちゃんが持ってきてくれた巣箱を園庭のイチョウの木に取り付けたことを話しました。マイクを持って、「その巣箱に小鳥が巣を作って、卵を産んで、赤ちゃん〔雛〕が生まれるかもしれないよ」と話し終った途端、小鳥のさえずりがマイクを通して聞こえてきます。「え〜、もう小鳥が飛んできたよ」と、すかさず直子園長が子供たちに言うと、子供たちは一斉に立ち上がり、窓の外を見て小鳥の姿を探しています。
先生たちは、誰かが私の話に合わせて、鳥のさえずりのテープを流したかと思ったみたいですが、本当にタイミングよく小鳥がさえずり始めたのです。誰も演出したのではありません。偶然にさえずり始めたのです。何が起きたかというと、実は、私の携帯電話の呼び出し音が「小鳥のさえずり」なのです。マナーにするのを忘れて、胸のポケットにその電話を入れていたのですが、偶然にも、話し終った突端、呼び出し音が鳴ったのです。子供たちはそんなことなど知る由もありませんから、強烈な印象として残ったようです。始業式が終わって園庭で巣箱や小鳥を必死で探していました。
まだ、小鳥が住み着いた気配はありませんが、子供たちは、幼稚園に飛んでくる小鳥を見つけては、「巣箱があるよ!!」と小鳥に向かって言っています。たっちゃんが持ってきてくれた巣箱がきっかけで、野鳥に対する興味をしっかりと持ってきたようです。
実は、子供ばかりではありません。私も自宅の裏山に巣箱をかけてから、毎日のように、双眼鏡を片手に、窓から小鳥が来ているのを楽しみに見ているのですが、冬の今は、コガラやヤマガラ(シジュウガラ科)やジョウビタキ(ヒタキ科ツグミ亜科)、モズ(モズ科)がよくやってきます。ジョウビタキのオスは、単独で行動し、縄張りを持っていますので、ガラス窓に映った自分の姿に向かって、時々飛びかかっています。他のオスと間違えて追い払おうとしているのです。ガラス窓に強く当たるので、ガラスに白い汁がたくさん付き、血さえ付いていることもあります。
そのように、朝は日課のように野鳥が来るのを楽しみに見ていますが、草むらにホオジロ(ホオジロ科)が十数羽来ていると思って肉眼で眺めていたのですが、双眼鏡を覗いてみると、なんと、今までに見たことのない小鳥なのです。あわててカメラを取り出し、写真に撮りましたが、私のカメラの望遠レンズでは虫のように小さくしか写りません。
どんな姿かと言うと、背中はスズメやホオジロと同じような茶褐色なのですが、頭には大きな冠が付いていてオスは黒と黄色の顔(眉班)をしているのです。メスも同じようなのですが、オスほど色の区分がはっきりとしてはいません。もしや、大発見かと思い、本屋さんに飛んで行き、野鳥の本を買ってきました。早速、調べてみると、ミヤマホオジロ(ホオジロ科)と言う鳥で、冬鳥として渡来してくるとあります。しかも、探鳥入門者には憧れの鳥とあります。
ミヤマホオジロ(メス)ミヤマホオジロ(オス)
ミヤマホオジロ(メス)  ミヤマホオジロ(オス)

子供のころに見たことのある鳥はほとんど名前を覚えていますが、双眼鏡で小鳥を覗くことはしたことがなく、この、今まで見たことのない鳥の発見は、なんだか、興奮とともに探鳥の世界に入っていく予感がしています。同時に、この歳になっても、小鳥の発見で感動できる自分に喜びを持ちながら、明日もまた双眼鏡を覗こうと朝早く起きる楽しみが増えました。
子供はいろいろなことへの興味を抱きながら育ちますが、その興味の拡大はその子の育ちの中での環境が大きく作用します。昆虫に興味を持つ子は、昆虫と出会う環境が有っただろうし、お父さんも昆虫に興味を持っていて、その影響で自分も興味を持つようになったということもあるでしょう。小鳥に対してもそうですし、魚や花や野草等の植物に対する興味、あるいは夜空の星に興味を持つこともあるでしょう。その環境の中での様々な出会いは、驚きとともに、好奇心を抱かせ興味へとつながっていきます。
たかが虫や小鳥とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、この、好奇心や感動をたくさんたくさん経験するほど、勉強に対する興味や関心につながるのです。感動や好奇心を抱くことのできる、そういう環境との出会いをしっかり持たせてやってください。



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