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幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成16年度
    自然観察園   平成16年6月1日

PTA総会のときに園長も話しましたが、5月12日に年長組の子供たちが、主任の葉子先生のお家の田んぼで、田植えをさせてもらいました。4月に葉子先生から、「子供たちに田植えの経験をさせてやりたいのですが、子供たちを連れて行ってもいいですか?」と打診があり、「すごく良い経験になるから是非とも。でも、転んだりするから、着替えはしっかり準備しておいた方が良いよ」と伝えると、「そのつもりで行きます!!」と言うことで、幼稚園では初めての田植えの行事となりました。当日、子供たちが田んぼに着くと、全員、裸足になり、畦(あぜ)道に立って、葉子先生のご主人から、苗の植え方や田んぼでの歩き方を教えてもらっています。ご主人がわざわざ会社を休んで協力してくれているのです。おじいちゃんも田んぼに入って手伝ってくださっています。
子供たちは、早速、一握りの苗を持って田んぼに入って、昔のように、紐に等間隔で印が付けてあるところに、どんどん植えて行きます。予想以上に上手に植えています。騒ぐ子も転ぶ子も誰一人としていません。目を輝かせ、真剣そのものです。
次の日、Nちゃんのお母さんから幼稚園のパソコンに田植えのことでEメールが入りました。

お母さん:
「昨日させていただいた田植え、娘がすごく喜んでいました。『楽しかったことわすれたくないから』と、らくがき帳に、日記のようなものを、書いていました。初めてのことです。とても心に残ったのでしょう。幼稚園では、本当いろいろな経験をさせていただけますね。娘は、田植えをさせてもらってから、我が家ではたんぼ博士です。田の歩き方や苗の植え方を家族に説明し得意そうです。なにしろ、私もお兄ちゃんも未経験ですから。先日まで田と畑の区別もつかなかったのに、経験ってすごいですね。いろいろな、経験をさせていただき、感謝しています。」

返事:
「Nちゃんもとっても楽しそうで、田植えが終わって、体操服に着替えて、畦道に立って機械植を見せてもらっているときに、田んぼに落ちたのに、ベソもかかずに平気でいましたから、本当に楽しかったのではと思います。」

お母さん:
「田植えの時、そんなことがあったのですね。昨日、娘が言っていた意味がやっとわかりました。普段の娘であれば、泣いてしまいそうな場面です。泣かなかったと聞きうれしいです。」

こんなやり取りでした。そして、24日にはヒツジの毛刈りをしました。その二日後に、今度はN君の母さんから、お手紙を戴きました。長い文章でしたので、抜粋、要約してご紹介します。

「先日は羊の『クリームちゃん』の毛刈りに息子が参加させていただきました。午前中に家事を済ませ、昼食をとりながら何気なく新聞を見ておりましたら、『どう見ても、どこかで見たことのある顔だな〜』と、始めはそのように思っている程度でしたが、『やっぱりこれは‥‥』と、家族の皆に確認をと、新聞を切り抜いて大事に机の上に置いていましたが、お迎えのとき、先生から息子であることを聞かされて、本当にびっくりしました。本人は、始めはあっけらかんとしておりましたが、後で記事を見せましたら、まるで自分ではない、もう一人の『ヒーロー』に思いっきり照れておりました。すごくうれしかったのでしょうね。その日、息子はニコニコ顔のまま就寝いたしました。吾が子が喜んでいるのを見て、私はとても幸せな気持になりました。そしてまた一つ素敵な思い出が出来、大変感謝しております。本当にありがとうございました。」

田植えと羊の毛刈りだけでも、直接経験した子供たちだけに留まらず、こんなにも、家族の方までいろいろな感動の波が広がっていることをうれしく思います。子供たちは直接経験することで、感じたり考えたり創造・想像したりする能力がはぐくまれ、感性豊かな子供へと成長してくれます。
幼稚園の園庭には木々が茂り、小川が流れ、トンネルのある小山や動物園、アスレチック遊具と豊かな生活体験が出来るようにと工夫した環境となっていますが、もう一つ、私の長年の念願であった「自然観察園」が完成しました。昨年の春から、我が家の裏山を、ショベルカーを借りて、自自然観察園分で操作して造成し、いろいろな木を植えたりしていましたが、5月に入って、畑を作り、芝生を敷きました。広場には大きな石のテーブルもあります。子供たちがただ観察するだけではなく、実際に、自分の手で自ら木の実を採ったり食べたり出来るようにと、実のなる木もたくさん植えました。もちろん、花木も植えて花も楽しめるようにもしました。まだ苗木がほとんどなのですが、クリとカキと秋グミは、すでに実がなる大きさになっています。植えたものは、カキ、クリ、ナツメ、ビワ、秋グミ、ビックリグミ、ユズ、イチジク、プルーン、アケビ、サクランボ、マルメロ、タラノキ、大きなドングリがなるトチノキ、サクラ、アメリカハナミズキ、コブシ、エゴノキ、ナンジャモンジャノキ、ヤマボウシ、夏ツバキ等々です。カブトムシも生息するよう樹皮の堆肥も積んでいます。畑にはトウモロコシ、ウリ、イチゴ、ナス、キュウリ、トマト、ピーマン等を植えました。
子供たちが、自分で実をもいで食べる姿やウグイスの泣き声を聞きながら、芝生の上でお弁当を食べている姿を想像しながら、一生懸命植えました。「自然は偉大な教師である。」が、この幼稚園の守り続けている理念でもあるのです。私自身、自然観察園を作っている間、とても楽しく幸せでした。



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