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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成17年度
「小鳥の巣立ちと鯉捕り」平成17年6月1日

幼稚園の自然観察園の巣箱にシジュウガラの巣を作り始めたことは先月の「つぶやき」で書きましたが、5月の大型連休の半ば頃から、巣箱に餌を運び始めたので、雛が生まれたことが分かりました。そして、親鳥の夫婦が交互に、毎日、毎日、青虫などの虫を口にくわえては運んで来ていました。生まれた日が特定できないのと、雛が生まれてから飛び立つまでに14日から21日くらいかかり、それぞれの巣によって幅があるということで、何時、巣立っていくのか分からないままに、まだかまだかと観察をしていました。
そして、5月24日の朝・・・親鳥夫婦がそろって巣箱の在る木の枝に止まっています。いつもは餌を運んでいる時、巣箱からすぐ飛び出し次の餌を探しに行くのに、「今朝」は違います。夫婦で枝に止まって、巣箱の中の様子を伺うように、「ピィ・ピィ」と鳴いています。「今日は巣立ちの日だ。」と、すぐに気がつきました。しばらく様子を見ていましたが、親鳥が巣箱に入っては出て来たり、枝に止まって鳴いたりしながら、雛に巣箱から出ておいでと誘っている様子がよく分かります。
ところが、私は、その日は朝から広島に出張でした。8時過ぎに家を出なければ会議に間に合いません。巣立つところをこの目で確認したかったのですが、それができず、「今日は小鳥の巣立ちの日だよ。」と、女房に伝えながら、後ろ髪を引かれるような思いで、出かけて行きました。会議が終わり、3時頃、三次に帰って来て、すぐに、巣箱の様子を見に行来ました。案の定、もう、巣箱には餌を運んでいません。それでも、抜け殻となった巣箱をじっと見つめていました。しばらくすると、すぐそばの山の茂みにシジュウガラが飛び込んで来たのが見えました。木々の間に目をやっていると‥‥それは親鳥でした。森の中で餌を探している様子です。姿を見つけることはできませんでしたが、近くの木陰に止まっている飛び立った雛鳥に、餌を与えているのだろうと思いながら、シジュウガラの巣作りから巣立ちまでの観察を終えました。
考えてみると、巣作りを始めてから雛が飛び立つまで8週間以上もかかっています。その間、あの小さな身体で、コケを運び、卵を抱いて、生まれた雛を献身的に育てている様子を見ながら、人間の母親もそうだけど、子育ては命がけなのだと改めて感じています。
子供達への巣箱の配布の後、樹木やベランダの手すりに巣箱を架けて、親鳥が出入りしたり卵を産んだりしているというお家もあるようです。その子供達から、その後の様子を聞くのを楽しみにしています。
話は変わって、小鳥の巣立ちの2日前の日曜日のことです。イタリアのミラノから帰って来た、私の娘と初孫に会いたいと、私の両親や叔母、従兄弟(いとこ)夫婦と姪(めい)、新婚ホヤホヤの甥(おい)の夫婦の8人が我が家にやって来ました。その中の従兄弟は、私より4歳下で、子供の頃は兄弟のように育っていて、夏になると毎日のように川に入って一緒に魚を捕っていた思い出があります。その従兄弟に、我家に来る前日に、鯉を捕るから大きい網と長靴を持ってくるようにと話しておきました。
次の日、その従兄弟が我が家に来るなり、「鯉はどこにいる?捕りに行こう。」と言います。魚捕りとなると本能的に血が騒ぐのです。そこで私は従兄弟に、「外交官の息子だった甥は、ほとんどを外国での生活をして育ったので、おそらく魚捕りをしたことがないはずだから、その子に、子供時代にできなかった経験をさせてやりたいので、彼が来るまで待ってやろう」と、話しました。
普通、鯉はそう簡単に捕れるものでは有りません。それなのに、なぜ鯉捕りに誘ったかと言うと、実は、私が毎日犬を連れて散歩をしているコースに小川があります。2週間ぐらい前、その小川の小さな橋を通っていた時、その小川から、「バシャ、バシャ」という水が跳ねる音が聞こえたのです。見ると、大きな黒鯉が5匹います。魚などいそうもなかった小川に、こんなにも大きな鯉がいるなど想像すらしていませんでしたが、「バシャ、バシャ」と音がした場所に葦が茂っていたところでしたので、おそらく、卵を産み付けていたのではないかと思いました。しかし、鯉が昇って来られるだけの水量がありません。その少しばかり深みとなっているところの上流、下流とも大きな鯉が泳ぐことのできる状況ではありません。おそらく、雨の日に水かさがあがった時に昇って来た鯉で、水が引いてからは、そこから移動ができなくなっていたのだと思いました。毎日覗いてみますが未だにその場所にいます。これなら完全に捕獲できると確信していたので鯉捕りに誘ったのです。
間なしに甥夫婦もやって来ました。昼食の後、早速、鯉を捕りに行きました。私の長靴はその甥に貸して、私は橋の上から指示することにしました。甥に鯉のいる場所を教えながら網ですくうように伝えるのですが、なんだかヘッピリ腰で、何回、網を入れても鯉に逃げられてしまいます。なかなか捕れないので、イライラしていた従兄弟が網を入れると、6、70センチもある、お腹に卵を持っているメスの大きな鯉が捕れました。2匹目も従兄弟がすくいました。経験の差です。今度はオスでした。私はその従兄弟に、もう一度、甥に挑戦させるようにと声をかけて、再び、甥が挑戦します。ついに捕れました。やはりオスでした。後、オスが2匹残っているのは分かっていましたが、甥に鯉を捕る経験をさせてやることができたので、私は満足でした。後の2匹の鯉は、そのまま、小川に残すことにしました。4匹のオスの鯉は、やはり、メスの産卵を追って小川を昇って来ていたようです。
この鯉をどうするのかと従兄弟が聞きますので、自称、料理人の私は、「鯉こくにして食べよう。」と言うと、いっしょに見に来ていた従兄弟と甥の奥さん達は、一斉に、「かわいそうです。食べられません。」と言います。鯉の美味しいのは油ののった12月から3月頃までなので、料理はしませんでした。早速、幼稚園の小川に放しました。大きな一匹のウシガエルとザリガニも一緒です。次の日、子供達が見つけて大喜びすることを期待しながら、大人になっての川遊びが終わりました。



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