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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成17年度
   「夏の経験」   平成17年7月19日

イタリアのミラノから帰ってきた娘と初孫の男の子と2ヶ月間一緒に過ごしました。その間、東京にいる次女も時々帰ってきてくれて、久しぶりに家族そろってのにぎやかな日々を過ごすことが出来ました。この2ヶ月間、毎日の食事はほとんど私が作りましたが、娘二人が子供の時にお母さんから作ってもらって食べていたお雑煮とおでん、きんぴらゴボウやレンコンを炒めたものは「おふくろの味」として残っているようで、娘からのリクエストを受けて女房も作ってくれました。娘がリクエストするだけあって、私が食べてみてもすごく美味しいのです。私自身、料理は女房よりも上手と思っていても、やはり、自分で作るより作ってもらって食べるほうが美味しいのです。そう言えば、板前さんは家に帰ったら自分ではまったくといって良いくらい食事を作らないそうです。奥さんの料理について一切口出しすることなく食べると言います。仕事で料理ばかりしていて、家に帰ってまでという気持ちもありましょうが、料理人であっても、奥さんが作ってくれた料理が美味しいのです。本当はプロである板前さんのご主人が作ったものの方が美味しいに違いありません。でも、奥さんの作ったものを美味しく戴きます。きっと、そこには奥さんの愛情のこもった料理の家庭的な美味しさがあるのだと思います。
母乳で子供を育てている娘が帰ってきている間に、料理を作るうえで私が心がけていたことは、添加物の入った既製のものは一切使わないことと、できるだけ旬のものを使って作ることでした。タラの芽の天ぷら、ワラビ、タケノコ、フキノトウの料理から始まって、ニンジンや大根にチシャ、レタスにキャベツ、ナスやキュウリとほとんど野菜中心ですが、ワラビとタケノコ以外は、すべて、自分で栽培しているものです。タケノコは近所の人や子供の城保育園の先生から貰ったものでした。タケノコは朝採ったものは、時間を置かないで食べると、苦味となるアクも無く、湯がかなくても刺身にしても食べられるし、湯がいて調理する場合でも、アク抜きしなくても美味しく戴けます。ダシも昆布とカツオからとります。野菜も朝採りしたものをサラダにして食べると、野菜一つ一つの味がとってもよく分かり、美味しさも格別です。ドレッシングも自分で作ります。市販のものは使いません。因みに、私のドレッシングの定番のレシピは、「酢・大さじ3、砂糖・大さじ2、醤油・大さじ1、白ゴマ油(サラダ油、オリーブ由)・大さじ2、すりゴマ・大さじ2」です。一度、試してみてください。魚も、一度は下の娘と一緒に渓流にヤマメを釣りに行って来ました。釣った日に食べるヤマメもとても美味しかったのですが、そのことより、娘と魚釣りができたことも楽しい経験でした。孫とも楽しい生活ができましたが、娘と孫がまたイタリアに行ってしまって、再び二人きりの静かな生活に戻りました。女房がすっかり疲れています。「孫来て好し、帰って好し」と言ったところでしょうか。
明日から夏休みに入ります。年長組の子供達はさっそく三瓶山での合宿に出かけます。ほとんどの子供達は親や身内の人から離れて過ごすという経験は初めてで、それだけでも大きな経験です。そして、原っぱを駆け回ったりキャンプファイヤーをしたり、友達と一緒に風呂に入ったり枕を並べて寝たりすることも、とても大きな経験で子供の自立心を培う大きな要素となります。
夏休みというと、保護者の皆さんも子供の頃の楽しい思い出がいっぱい有ることと思います。特に小学生時代の思い出が一番印象に残っているのではないかと思います。友達と山や川で遊んだことや海水浴に行ったこと、お爺ちゃんお婆ちゃんの家に泊まりに行ったこと、魚やセミを捕ったりカブトムシを飼っていたりしたこと等々、たくさんの経験をされてきたことと思います。楽しい思い出として残っている様々な経験というのは、実は自己形成の上で一番の役割をしてくれています。友達と楽しく過ごすことで人間関係の持ち方、自然と関わることで好奇心や意欲、探究心や科学する心と、直接経験することで思考能力を育み、子供時代を完成していったのです。残念なことに、今の子供達は自然と関って遊ぶことがずいぶんと少なくなってきました。実は、今の保護者の方が子供の頃にはすでにテレビゲームが出始め、子供達のあそびが大きく変化していった頃だったのではないかと思います。
先月、あるところで幼稚園の先生と保育士さんの合同の研修会があり講演をしてきました。そのとき、自然と関わって遊ぶことの大切さも話したのですが、最後に謝辞を戴いたときに、その中で、「今の若い先生たちが育った頃は、すでに自然の中で遊んだ経験が無いので、どのように遊んでいいのか分からない」という話がありました。
実際、今の保護者の方の中にも、どのように自然と関わって遊べばいいのか躊躇される方がかなりいらっしゃるのではないかと思います。「子供はあそびの天才」という言葉があります。子供は放っておいても周りにあるものを見つけて何かに見立てたり遊んだり利用したりして遊びます。あそびを発見し創造してくれます。1人でイメージして遊んでいたことも、その中に友達が関わってくると、友達のあそびのイメージに影響されたり模倣したりしてあそびを共有しながら、お互いに知恵を出し合い、もっと楽しく遊ぼうとします。時間と空間が整えば、その環境の中で子供自らあそびを創造します。大人は子供達の周りでその様子を見守っていると、子供のあそびの世界とどのように付き合うといいかも発見できると思います。子供から学ぶのです。小学生になると子供同士で外あそびができます。しかし、幼児には大きい子供や大人が付いてやっていないと危険すぎて野外で遊ばすことができません。しかも、子供は夏休みと言っても、保護者の方には仕事があります。少しでも休みが有る時は、できるだけ近くの自然を求めて遊び、お爺ちゃんお婆ちゃんのところに泊まりに行ったり、山や海で遊んでやったりしてください。子供達にとって、発見の多い「夏の経験」であって欲しいと思います。



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