余白
総合保育施設子供の園ちゅうおう
ホームへもどる
お知らせはこの下

三次中央幼稚園
教育方針
園の特色
子供たちの広場
年間行事
入園案内
プレイルーム
(預かり保育施設)
三次中央幼稚園のブログ
白髪せんせいのつぶやき
葉子せんせいの部屋
えんちょうのえほんこうざ
 
子供の館保育園
子供の城保育園
 
ちゅうおう憩いの森
ちゅうおう児童クラブ
 
メールはこちらへ
プライバシーポリシー

幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成17年度
   「子供の育ち」  平成17年9月1日

長い夏休みが終わりました。子供達の「夏の経験」はどのようなものだったのでしょう。きっと、田舎に泊まりに行ったり、海や山へ行ったりと夏の自然を満喫したのではないかと思います。
夏休みに入ってすぐの、年長組の三瓶山での合宿保育が終わった後、幼稚園の先生達の夏休み中の生活は、園内研修をしたり、あちこちで開催された研修会に積極的に参加したりして自己を高めてくれました。
私自身もお盆休み以外は、県内の公立保育所の中堅保育士研修会や公立、私立幼稚園の研修会等の講師として招かれ、あちこちで講演してきましたが、幼稚園にいるときはその原稿の作成で気忙しい夏休みでした。
そんな中、8月5日に放課後児童クラブの子供達52名(小学1〜2年生)と児童クラブの先生達と一緒に吾妻山に登りました。実を言うと、昨年も一緒に吾妻山に行ったのですが、運動不足が続いていた私は、足のふくらはぎがすぐに痛くなり、登り口でリタイアしてしまいました。ところが、今年は、途中、休み休みでしたが、頂上まで登りきることができたのです。なぜ登りきることができたかと言うと、実は、昨年から犬を飼っていて、毎日、犬と一緒に40〜50分ぐらい散歩をしていたからなのです。
吾妻山の登山道で、列の一番最後を皆から遅れながら一人歩いていましたら、その途中、登山をあきらめて下山を始めた子供達と出会いました。その子達が、私のお茶の入ったペットボトルを見つけるなり、「お茶をください!」と言って、争うように飲みます。登り始めるときは、水筒にいっぱいお茶を入れていたはずなのに、降りて来ている子供達全員の水筒が空っぽになっているのです。当日は、吾妻山も猛暑に襲われていたので、確かに暑かったのですが、登山を始めて下山するまでの、水筒のお茶の、量の配分ができていなくて、後の事も考えず、登る途中でお茶を飲み干していたのです。私のお茶を飲んだ後は、途中脱落しそうだった子供達も励まし合いながら、最後まで一緒に登りきることができたのです。
それでも、頂上に着いた多くの子供達が水を欲しがっています。登る途中、山水が染み出ていた水溜りを見つけていた私は、その事を子供達に話して、もう一度励ましながら、山水の出ているところまでたどり着きました。子供達にとって、そのときの山水のおいしさは格別だったようで、水を飲んだ後も、水筒に水をいっぱい入れて下山していきました。
今年の夏休みも、新潟県や福島県、鳥取県、岡山県、広島市等から幼稚園の理事長、園長、教諭の先生達60名くらいが、入れ替わり幼稚園の視察に来られました。その接待にも追われましたが、先生達も来園者の方々の応対をしっかりとこなしてくれました。9月、10月は県内の公立保育所の所長さんや保育士さん達がたくさん来園されます。
夏休みの間の幼稚園には、「プレイルーム」の子供達が毎日登園してきてくれていました。以前は、夏休みの園庭はとても静かでしたが、「プレイルーム」の建物ができた平成3年度からは、夏休みでも子供達の歓声を聞くことができるようになりました。
今では、子供の城保育園の子供達と放課後児童クラブの児童達も時間差で遊ぶので、朝から夕方まで子供達の声でにぎやかな園庭となっています。絵本を借りに来られたりプールを利用されたりと、親子で来られる姿も、毎日、見ることができました。
プレイルームの子供達を見ていると、年少児から年長児まで異年齢で一緒になり、しっかりと遊び込んでいます。虫捕り用の網を手に持ってセミを捕っている年少や年中の子達、網がなくても手のひらで捕れるようになった年長の子達。年長児に憧れたり、年少、年中児を思いやったりしている姿に、セミ捕りだけを見ていても、子供の育ちの確かさを見ることができます。そこには、まさに、子供集団(ワンパク集団)が息づいていました。
来園者からのお礼状にも、「伊達学園のすばらしい環境、園庭の動物達、何よりも子供達の生き生きとした姿に、改めて幼児教育の大切さを感じました。」とありました。来園者の共通の感想が、子供達が、「嬉々としている」、「輝いている」、「生き生きしている」と言うものでした。
この幼稚園の子供達の姿を、そのように感じていただけることは、とても嬉しく、子供達の育ちが正しく培われている証でもあると喜んでいます。
しかし、正直に申しますと、私は本来、子供は生き生きとしていて好奇心に目を輝かせているものと思っています。実際、そうでなければなりません。ところが、この幼稚園に視察に来られた方々の感想で、どなたも、「この幼稚園の子は生き生きしていて目が輝いている。」と言われます。
以前にも、福島県のある市から20名近くの理事長・園長先生達が視察に来られたことがありました。そのときも、「この幼稚園の子は目が輝いている。」と、同じような感想を言われたことがあります。
そこで私は、「え〜、子供っていつも輝いているのではないのですか。」と訊き直すと、「いや、輝きが違う。」と言われます。
そのとき視察に来られた幼稚園の先生達によくよく聞いてみると、その幼稚園では、ワークブックのような教材を使って、「お勉強(?)」を中心にしていると言われるのです。
子供達が疲れているのです。「子供は遊びが仕事」、「遊びの天才」と昔から言われていますが、心から遊び込むことのできる生活が保障されていないのだと思いました。
子供達が、自然と関わり、友達と関わったりしながら、好奇心いっぱいに嬉々として遊ぶ姿に子供の生き様を見ることができます。様々なことへの興味や関心、意欲や忍耐、悔しさからくる心の葛藤、達成感や満足感からくる幸せ感が、人間力となり、生きていく力となるのです。



BACK



(C) Miyoshi-date Gakuen Educational Foundation Miyoshi, Japan 2001-2008 (C) ASTOK JAPAN,INC. Osaka, Japan 2001-2008
(C) Chuo Fukushi-kai Welfare Miyoshi, Japan 2001-2008