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幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 葉子せんせいの部屋 りす




『おしごとお疲れ様』    平成23年1月31日

先日の保育参観には、大雪の中、たくさんの保護者の方がおいでいただきました。親の手の届かない所で我が子がどのような様子で生活しているのか、きっとどのお父さんもお母さんも観て知りたいと思っておられる事でしょう。そんな気持ちが手にとるようにわかる程、参観日には、毎回たくさんの保護者の方が時間をつくって来てくださいます。幼稚園の参観日には、ご両親揃っての参観が多く見られます。子供達もお父さんやお母さんに来てもらうのを楽しみにしているようです。

振替休日明け、ある子に「○○ちゃんは参観日には誰に来てもらったの?」と聞くと、「お母さん!あのね、お父さんはお仕事で来れなかったの。」と笑顔で答えました。「日曜日だったのに、お仕事だったんだね。」と私が言うと、「そうよ!泊まりだったの。」───「そう!お泊り?楽しいのかな。」とわざと言うと「違うよ!夜中でも忙しいのよ。だって、泥棒は夜中にお家に入るからつかまえないといけないでしょ。」と…。その子のお父さんの仕事は警察官です。不規則な体制の仕事に、子供達の行事だからと必ずしもお父さんが来れるとは限らないのです。きっと、お父さんにも来てもらいたいでしょうに……、来てもらえないという事を残念に思っているなずなのに……。その子の話しぶりは、お父さんが忙しい事を十分に理解していて、「お父さんはお仕事が忙しい。頑張っている。」と納得しているのです。そして、また感心した事は、その子はお父さんが毎日どんな仕事をしてどんなに頑張っているかがよくわかっているという事でした。

そんな事もあって、ある日、私は「お父さんのお仕事は?」と子供達に聞いてみたのです。すると、首をかしげて、「うーん?わからない」という子が案外多い事に気づきました。お父さんは毎日仕事に行くものだ…と漠然としか思っていない子が多い事にも驚きました。多分お父さんの仕事を何と言ったらいいのかわからなくて返事に困ってしまったのでしょう。お母さんの仕事もなかなか説明できない子がいます。例えば、「お母さんの仕事は病院。」とは答えられるけれど、「病院で何してるのかな?」と聞くと、「うーん?」と困ってしまうのです。看護師さんなのか医療事務なのか、薬剤師なのか、病院の仕事の中にもいろんな仕事があるのだから、ぜひ、そこまで子供達に教えてやって欲しいと思うのです。

昔、建設会社にお勤めのお父さんの子が、「わたしのパパはトンネル掘ってるんだよ。そのトンネルを昨日見に行ったの。」と話してくれた事がありました。お母さんにその話をしましたら、「見せてやったら、パパってかっこいい!って思ってくれるかなと思って…。」と冗談っぽく言っておられました。私は、それはとても大切な事だと思いました。あんな大きなトンネルを作る仕事に携わっているパパは、子供達にとってヒーローなのです。冗談ではなく、きっとパパ!かっこいい!と本気で思ったことでしょう。

毎日「お仕事に行ってくるね。」と言って出かけられるお父さんやお母さんを「いってらっしゃい」と見送ったり「お帰りなさい」と迎えたりする子供達は、その姿をどう思っているのでしょうか?あまりにも毎日の事で、当たり前の事になってはいないでしょうか?誰のために?何のために?どんな思いで仕事をしておられるかという事を意識させてあげてください。お父さんやお母さんが仕事をしているイメージが浮かばないまま「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と言ってはいないでしょうか?「お仕事頑張ってね」とは言うけれど、お父さんってどんな仕事をしているのかを教えてもらえていなかったら、きっとイメージできないでしょう。一口に「会社」といってもいろんな会社があり、その中でどんな事をしているのか…見せてやることができなければ、話してあげるといいと思います。あなたのために…家族のために…という事だけではなく、その仕事に誇りをもって頑張っているお父さんやお母さんは、子供達にとって輝いて生き生きしていて素敵に見えると思うのです。たとえ幼い子供でも、話してやったり見せてやったりすることで、幼いなりに具体的に理解して自分なりの感謝の気持ちや労いの言葉が心から言えるようになると思います。

老人福祉施設で働いておられるお母さんの仕事の事を「私のお母さんは、おじいちゃんやおばあちゃんのお世話をしたり話を聞いてあげたりするお仕事なの。」と教えてくれる子もいます。何となくでもお母さんがどんな事をして頑張っているか、そしてその事によってお年寄りの方々に喜ばれている…すごく大切な仕事をしているんだという事がわかっているのです。その子はきっと、お母さんが疲れた顔でおられる時には「大変だね」といたわりの言葉をかけてくれるでしょう。お母さんがどんな事をして疲れているのかがイメージできるからです。お父さんがパトカーや消防車・救急車に乗って夜中の街や命を守るヒーローだったり、会社や学校や施設でいろんな人と関わる、家とはちょっと違うかっこいいお母さんだったり…。そんなお父さんやお母さんをあらためて尊敬できるようになるはずです。

お子さんに、「お父さんの仕事って何か知ってるかい?」「お母さんはどんなお仕事をしていると思う?」と聞いてみてください。どんなに頑張っているかを子供達は知ってくれているでしょうか?

「お父さん、お母さん、いつもお仕事お疲れ様。」って言ってくれるかな?

田房葉子



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