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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 葉子せんせいの部屋 りす




『例えば、こんな夏休み』   平成22年7月16日

今日で1学期が終わりました。子供達にとっては、新しい環境に慣れるのに必死だった4月・5月。それから色々な経験を重ねてきました。その度に友達との関わりも濃くなり、一緒に生活する楽しさを知った1学期だったのではないかと思います。明日から長い夏休みが始まります。しばらくは、先生や友達に会えなくて寂しく感じると思いますが、2学期の始まりを楽しみにしながら、夏休みの間にご家庭でいろいろな事をしっかり経験させてやって欲しいと思います。

いろいろな事をしっかり…それは、どこかへ旅行をするという事ではなく、また、何かを与えて考えさせたり習わせたりする事を言っているのではありません。一言で言うならば、刺激的な生活をさせてやって欲しいという事です。子供達って、大人に見えないものが見えたり、大人には考えられない事を発想したりします。実は、日頃から子供達は「ん?あれは?」とか「わ〜ぁ!すごい!」と疑問や感動の声を心の中でもあげているのです。けれど、大人は日々の生活が忙しくてなかなかその一つひとつの疑問や感動に耳を傾けてあげる事ができずにいます。そのうち子供達も忙しいお父さんやお母さんの様子を察し、あえて、目に見えた物や耳で聞こえた音、手で触った感触等の感動を伝えようとしなくなってしまいます。子供達は、感動した事を素直に「聞いて!聞いて!見て!見て!」と訴えてきます。そうした時に共感してやると、嬉しくなってもっともっと目を輝かせて世の中を見てみようとするでしょう。

夏休みは日頃より少し、子供達と関わる時間がとりやすくなるでしょう。幼稚園にいる時は、家でできない事をしっかり経験させてやりますが、夏休みは、逆に幼稚園ではできない事をお家の方と一緒に経験して欲しいと思うのです。

先日、プレイルーム(預かり保育)の子供達と外あそびをした時の事です。年長組が植えた赤く実ったミニトマトを見つけた年少組の男の子が「先生!これ!食べたい!」と言うのです。「採って食べていいよ」と言うと、他の実が落ちないように、その赤い実だけをそっとつまんで採り、可愛い口の中に入れて食べました。その後で、「おいしい!のどが乾いていたからおいしかった。」と言って走って行きました。例えば、夏休みの間におじいちゃんやおばあちゃんの家の畑で、こんな事が普通にできたら素敵ですよね。

また、年長組の子供達が大きな石を掘り出したところ、アリの巣があったらしく、それまで平和だったはずの巣が壊されて、アリ達が慌てふためき、その穴からどんどん出てきました。子供達は、あまりにもたくさんのアリだったので驚いたのか、その穴に砂をかけて埋めてしまいました。それからしばらくそのアリ達の様子をみていると、小さな砂の一粒一粒を何匹ものアリがせっせと運び、何回も何回も行ったり来たりしながら、再び巣を作り始めたのです。どんどん穴ができていくので、私も見ていてとてもおもしろかったです。そのアリ達は、けっこう長い時間かけて巣作りをしていたと思います。例えば、夏休みの間に日頃は気にもとめていなかった虫や魚の様子に眼を向けて何日も気にしながら親子で観てみる…こんな事が普通にできたらこれもまた刺激的ですよね。

ちょっぴり夜更かししても、ホタルを見つけに庭に出てみたり、夜空を見上げて夏の星を観たり…そんなゆっくりした時間を親子で過ごすのも夏休みだから、家族と一緒だからこそできる事だと思うのです。

子供達は、夏休みをとても楽しみにしています。勿論、お出かけの計画があれば、家族の思い出づくりのためにそれもいいでしょう。せっかく旅行に行くのだったら、そこが何県で何が有名でそこの特産物は何なのか等を教えてやったり、そこでないとできないものにも触れさせてやってください。刺激的だと思いますよ。3〜5歳の子供には、まだ正確な情報として深い理解ができるかどうかは分かりませんが、小学生ぐらいになると自分で地図を見て、その場所を調べてみたりできるかも知れません。そんな事をしているお兄ちゃんやお姉ちゃんの姿を見るだけでも刺激的ではないでしょうか。

それともう一つ、どんどん子供達にお手伝いをさせてやってください。台所にお母さんと一緒に立つだけで…お父さんと庭の手入れや車の掃除の手伝いをするだけで、お父さんやお母さんの役にたっていると思え、家族の大切な一員である事を実感します。子供達に手伝ってもらうと逆に時間がかかってしまって、日頃はなかなか「手伝って!」とか「一緒にしようか」と誘ってやれないものです。実は子供はいつもお父さんやお母さんに「手伝ってくれる?」と頼りにしてもらいたいと思っているのです。

子供達に刺激的な夏休みを過ごさせてやれば、自分の周りにある環境に興味をもって積極的に関わり、数々の感動を見つけようとするでしょう。夏休みはその感動に家族で共感してやる時間がとれるいいチャンスでもあるのです。そう思うと、何だか夏休みが楽しみになってきませんか?お家の人達と色んな経験をして、たくさんの会話を交わしながら過ごした夏休みの後、ますます目を輝やかせて幼稚園に来てくれる子供達に会うのが今から楽しみです。

田房葉子



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