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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



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『憧れ』  平成26年9月26日

初夏の方が夏本番よりも暑く、雨の多かった夏休み、そして夏休みが終わってからのしばらくの暑さには、地球で一体何が起きているのだろう?と不安になるようでした。ここに来てやっとあたりまえの秋の気候になったような気がしています。暑い日はあっても、その日差しはとても柔らかく、稲穂の周りをトンボたちが楽し気に飛びまわる様子にほっとさせられます。

幼稚園では秋季大運動会を目前に、たくさんの保護者の皆様の応援をいただきながら、子供達がこれまでの頑張りの成果や成長ぶりを発揮してくれる事を楽しみにしているところです。

さて、運動会に向けて取り組み始めたのは、さくら組では6月からでした。特に鼓隊演奏の指導には早目に取りかかります。太鼓やシンバルや指揮棒、ひるがえるカラーガードは開園当初からの大先輩たちが毎年見事に演じてきたものです。それを身につけ、フォーメーションを組んで演奏する姿は後輩である年中組・年少組・満3歳児組の子供達の憧れです。それらを手にした年長組の子供達は、しばらくの間は室内で指導を受け、ほぼ一曲が通せるくらいになった頃に園庭に出て練習をしました。その時の華やかさとかっこよさには感動します。そして、いつも鼓隊演奏の練習時間になると、他の学年の子供達が集まって見学をします。砂あそびやアスレチックで遊んでいる子供達も身体を止めて見入ります。何度も見学をしたためか、先日は、満3歳児組の小さな子供達が新聞紙でカラーガードを真似て作り、行進ごっこ(?)をして遊んでいました。指揮者の真似をする子も現れます。その子達は、かっこいい年長組のお兄ちゃんお姉ちゃんの姿に憧れているのです。年長組の子供達にとっても数年前には憧れの鼓隊演奏だったのです。それだけではありません。年長組の女の子が華麗にバトンをまわすお遊戯や、衣装を身にまとって裸足で勇ましく演じる男の子の踊りにも、それら全てが後輩たちの憧れです。満3歳児は年少組にも…年少組は年中組に……。“憧れ”は“目標”や“尊敬”に、そして、“憧れられる”事は“自信”や“責任”につながります。観てもらっているだけで、どこかしら得意顔で張り切っているのが手にとるようにわかります。そこで、先生達が「わぁ!!年少組や年中組のお友達が、凄いねって観てくれているよ!!頑張ろう!!」と声をかけてやれば、俄然やる気が増してくるのです。“あなたたちに憧れている人が、こんなにたくさんいるよ”と伝えてあげるのです。

家庭の中でも、兄弟姉妹の関係の上で、そんな事が必ずあると思います。人生を先に歩いているのですから、上の子は多かれ少なかれ年下の子より色々な経験を先にしています。どんな経験でも、それはその子を大きくしてくれているはずです。だから、しっかりと「お兄ちゃんお姉ちゃんって凄いね。」と下の子に“憧れ”の気持ちを抱かせて、上の子にはそれを “自信”と“責任”に繋げてあげてほしいと思います。そして、下の子には「あなたもいつかそうできるようになるよ。」と話し、目標にして自分の力を出そうとする気持ちを誘うのです。

「お兄ちゃんお姉ちゃんだから」といろんなプレッシャーを与え、ついつい我慢させて上の子は気持ちの持って行き場がなくて辛い想いをする──という兄弟姉妹関係の上での悩みをよく聞きます。いつも、“憧れる気持ち”“憧れられる気持ち”のどちらもを上手く伝え合っていれば、またその仲介役にお父さんやお母さんがなってあげられたら、大きな心の怪我にはならないような気がするのです。むしろ、とてもいい関係ができると思うのです。何故なら、そこには“目標”“尊敬”“自信”“責任”という気持ちが宿っているのですから…。尊敬していてくれる相手から我慢させられる事が生じたとしても、それが辛い事にはならないのです。それに応えようと責任感に変わるのです。この関係は何よりの我慢のご褒美ではないでしょうか。

幼稚園でも家庭でも、縦の関係の中で育てたい事があります。園全体で行う大きな行事にはそんな感情の芽生えのねらいがあります。それぞれの学年の子供達が練習をしたり、活動をしたりしている姿を傍で見て得る感情はお互いを成長させてくれます。そして、そこには子供達へのサポーターが必要なのです。サポーターはお家の人達であったり先生達であったりします。そのサポートにより、子供達は賞賛を受けその後の意欲や発揮しようとする力のスイッチが入ります。

 さあ!!いよいよ明後日は三次中央幼稚園の秋季大運動会です。

子供達はこれまでに色々な事を頑張ってきました。運動会のお披露目としては結果の一日ですが、そこで培った心の成長は、これから先、遥か遠くでまだ見えない人生の結果が出るまで繋がるものです。あくまでも通過点です。これからも何度かある通過点を大切に見守り、いいサポーターでいてあげてください。きっと、トラック内で演じたり競技したりする子供達の耳にもその声援は届き、心に響きます。たくさんの応援をよろしくお願いします。

秋の一日が子供達にとっては勿論の事、ご家族みなさんにとって…そして、私達三次中央幼稚園にとっても、大きな成長と素晴らしいものになりますように…と願いながらお届けします。

田房葉子





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