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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



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『目標を持つ 夢を抱く』平成27年2月27日

今シーズンは、あちらこちらで豪雪や雪による被害のニュースが聞かれ、冬が少しばかり長かったような気がします。しかし、約束通り、春はやって来ます。新しい命が春の訪れを静かに待っているからです。梅の木には可愛い蕾が、川の土手にはつくしやふきのとうが顔をのぞかせているのをみつけました。「暖かい春は、もう少しですよ」と思わずそっとささやきたくなりました。

春は、何もかもを新しく塗り替えてくれるような気がします。色んな事があっても、ここでまた新たに希望を持ってスタートしよう!という気持ちになります。

先日、今年度最後の保育参観を行いました。この一年間を通して子供達は本当に色んな形で成長を見せてくれました。幼稚園では、一年間に5回ほどの参観日を設けています。今回の参観では、各クラスで劇を観ていただきました。つい、劇の出来栄えに目が行きがちですが、そういう所だけではなく、それを演じるクラス全体の雰囲気や子供同士の関係、子供達と先生の関係、一人ひとりの表情や言動の色んな所に成長を感じていただけたでしょうか?。今回は、先生と子供達とが、頑張って自分達の劇をお家の人達に観てもらおう!という一つの目標がありました。その目標を達成させるために、一生懸命話し合ったり練習をしたりしていました。その間の子供達は、生き生きとしていました。参観日後に寄せていただいた保護者の皆様からの感想にも、“家でも劇の話をよくしてくれていました。”とか“友達の役についても話してくれていました”等、書いてあり、子供達の気の入れ方もかなりのものだった事がうかがえました。学年毎に、目指すものは違いますが、それぞれに目標を掲げて取り組みました。

この『目標』というものが、生きて行く上でどんなに必要なものかという事を子供達と一緒にいるとよくわかります。子供達にとってのそれは、『自分開拓』──強い自分をつくって行くエネルギーになるのです。

先日園庭で遊んでいると、“わんぱくやま”の高い岩からジャンプして、地面に飛び降りようとしている子がいました。初めは、それだけを楽しんでいたようでしたが、私が「じゃあ、この線までそこ

から跳んで!」と、地面に線を描くと、高い所からその線を目指して一生懸命に跳ぼうと顔つきが変わりました。さっきまで、キャッキャキャッキャと騒がしかったのが、真剣な雰囲気になったのです。その線を目がけて跳ぶ子に、「惜しい!」「あと少し!」「跳べた!」「ヤッター!」等と声をかけていると、いつの間にか、岩の上に列ができていました。着地に失敗して手や膝にキズを負った子もいましたが、何回も挑戦していました。線に届いた子は、「もう少し遠くへ線を描いて!」と私に要求してくるほどでした。年中や年長の子供達は、縄跳びで跳べる回数の自己ベストを更新して行きます。保育室の中では、先生に教わる“指編みマフラー作り”で可愛いマフラーを仕上げようと粘り強く頑張ります。

色々な挑戦の中には、それぞれに『目標』があるのです。目標を持った人は皆、それに対するモチベーションが上がります。その意気込みで物事に取り組む事が出来ます。その目標に向けて少しでも近づこうと努力したり工夫したりして、いつも以上に力をだそうとします。もう少し、もう少し…と、それに向かって行く自分の頑張りや力に気付き、自分をどんどん開拓していくのです。

今、“夢”を持てない、夢を見つけられない子供達が増えてきたと言われます。自分が将来何をしたいのか、人生の選択肢を持てないのだそうです。いつも、自分で目標を持つて生活をしていれば、生きて行く目標を…“夢”を抱く事に繋げていけるのではないかと思うのです。生きて行く焦点が定まらないと、道がぼんやりとしか見えず、どこをどのように進んで行けばいいのかわからないのです。ずっと不安で…不安で本気になれないのです。自分に目標ができると、そこに向かって行こう!と、どんな障害があってもはねのけ、乗り越え前を向いて力強く進んで行けます。

これから、幼稚園の子供達は、新しいスタートラインに立ちます。特に幼稚園を卒園していく年長組の子供達は、全く新しい環境を受け入れ受け入れられたりしながら一歩前に進みます。卒園を前に、それぞれに自分の夢を語ってくれています。その夢が人生の目標になって、生き生きと生きて行ける子供達になって欲しいと思います。

幼い子供達が抱く“夢”は、まだ現実味を帯びていないかもしれないけれど、その時その時に自分でやりたい事、憧れるものを見て、それを目標にできればいいと思います。そうしながら、もつと…もつと…と『目標』に近づこうと目を輝かせるでしょう。人生に迷い自分を見失ったりする事のないように、『目標』『夢』を持つ事の喜びや楽しさを知っている子供達になって欲しいと思います。どうか、未来ある子供達が未来に希望を持ちながら、どんな壁にも、立ち向かって行けるように…。そのエネルギー源は、誰かに与えてもらうものではなく、自分自身で作り生み出すものだという事を伝えてやってほしいと思います。

それこそが、『目標』『夢』である事を……。。

田房葉子





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