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幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成14年度
   直接経験 平成14年6月

5月24日に、本年度最初の参観日とPTA総会が開催されました。その前日、私は大阪で開催された研修会に、「自然から学ぶ体つくりのための環境整備」について話して欲しいと、講師として招聘されていました。その研修会にはデンマークのコペンハーゲン大学ピア・クレイ教授ほか多数の著名人と、研修会参加申し込み者に、建設省や地方自治体の都市計画課、そのほか、公園や幼稚園・保育園の園庭整備に興味の有る方々がいらしていたので、折角なので、研修会後のパーティーに参加することにしていました。当然、宿泊しなければなりません。今田直子新園長には、「参観日には、お昼過ぎにならないと帰園できなので、PTA総会をよろしく」と、前もって話しておきましたので、安心してパーティーに参加することができたのです。そして、パーティーが終わり、コペンハーゲンからいらした教授3人を誘って、ホテルのラウンジで深夜12時過ぎまで、楽しく話し合うことができ、すばらしい友人を得ることができました。
そして次の朝、5時に起床して、大阪始発の新幹線に乗って、ちょうど、保育参観が始まった頃に幼稚園に帰ってきました。今田園長が、各保育室の様子を見て回っているところでした。新園長に気付かれないよう、彼女が2階の保育室を見て回っているときは1階に、一階に降りたときは2階に上がって気付かれないようにしていました。保育参観が終わってクラス役員が決まってから総会が始まりましたが、実は、その総会に保護者の方がそろわれた頃に、舞台裏からホールに入り、緞帳の影から、PTA会長や園長の挨拶を聞いていたのです。総会の数日前から、「参観日には、お昼過ぎにならないと帰園できなので、PTA総会をよろしく」と話しておいたのも、実は、園長としての自立を促す作戦だったのです。そして園長の挨拶を聞いた後、ホールに入り、保護者の皆さんと一緒に座って聞いていました。参観日や総会に向かって、今田園長・田房主任を中心として、職員が一丸になって準備をしてくれて、当日の、笑いすらとっている園長挨拶や総会での協議事項も無事済んだことで、心をなでおろしたのです。
「親離れ子離れ」と言われるように、私にとっては、園長の自立の喜びと、子離れのような一抹の寂しさだったのかもしれません。
この頃になると4月に入園してきた子供たちも、すっかり落ち着いた園生活を過ごすようになってきますが、きっと、お母様たちのお気持ちも、似たようなことを感じられたのではないでしょうか。今まで一緒に過ごしていたわが子が、泣かないで、幼稚園に行くようになったうれしい気持ちと、お母さんから、さっさと分かれて、幼稚園に行く一抹の寂しさです。でも、幼稚園から帰ってきて、園生活のことを話す様子や、友達がどんどん増えて楽しく遊んでいる様子、いろいろなことができるようになってくる様子を見て、わが子の成長実感することで、子育ての楽しさを味わっていただけるものと思います。
この4月から、幼稚園の隣に子供の城保育園が開園しましたが、その3階に、「ちゅうおう児童クラブ」が有ります。1年生から3年生までの51人の小学生が、学校が終って帰ってきますが、その中に、中央幼稚園の卒園児とそうでない児童もいます。この子達もすっかり落ち着いてきました。「この児童クラブに入るまでは、小学校に行くのも嫌がっていた子が、『ちゅうおう児童クラブ』に行くのが楽しみで、早起きして、さっさと学校に行くようになった。友達とも一緒に遊べるようになって汗をかいて帰るようになった」と、夫婦でお礼にこられた方もいらっしゃるほど、子供たちは宿題をしたり楽しく遊んだりしています。学校で落ち着きの無かった子も、今ではすっかり良い子になっています。この原因は、児童クラブの先生たちが、その子の良いところも悪いと思われていることも含めて、その子の全体を受容し、認めながら、その子の良いところをみんなが尊重し認め合うことから始めてくれたからだと思います。その児童クラブの先生に、「あなたたちのおかげです。ありがとう」と、お礼を言いました。このような、その子の全体を受容し、お互いを尊重し認め合うことから成長を促す教育方法は三次中央幼稚園の伝統となってきています。
幼稚園児が家に帰った後、児童クラブの子も、幼稚園の園庭で遊びますが、時々、「ドスーン」と言う音や、「ウーン」とうなる声が聞こえてきます。振り返ってみると、吊り輪やターザンロープから落ちてうなっているのです。幼稚園の子供たちが難なくやっていることなのに、落ちているのです。実は、前から気が付いていたことなのですが、卒園児でない小学生が、放課後、幼稚園に遊びに来て、アスレチック広場で遊んでいるときに、たびたび見る光景でした。今まで、この子達が吊り輪やロープにぶら下がったり、高いところに登って遊んだことが無いからなのです。
このことは、何を意味するかというと、子供たちは、直接経験したことや体験したことから、いろいろなことを学び、様々な能力を獲得していくということなのです。子供たちは、様々なことに好奇心をみなぎらせ、興味を持って物事に直接関わろうとします。それが、虫であったり、動物であったり、水であったり、植物や自然の変化等、周りの様々な環境です。アスレチック広場で遊ぶ子供たちは、自分のできる能力の少し上の能力に挑戦します。それができるようになった時の達成感や征服感は、その子自身の喜びとなって、次なる挑戦の意欲を持ちます。三次中央幼稚園の子供たちは、入園した年少・年長の時から年長になるまで、チャレンジしてきて獲得した能力ですから、いろいろなことができるのです。前にもお話したと思いますが、このような直接経験を通して、具体的思考能力が育まれ、後の、因数分解や科学等に要求される抽象的思考能力の基礎となるのです。よく遊ぶことが知能の発達の基なのです。



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