余白
総合保育施設子供の園ちゅうおう
ホームへもどる
お知らせはこの下

三次中央幼稚園
教育方針
園の特色
子供たちの広場
年間行事
入園案内
プレイルーム
(預かり保育施設)
三次中央幼稚園のブログ
白髪せんせいのつぶやき
葉子せんせいの部屋
えんちょうのえほんこうざ
 
子供の館保育園
子供の城保育園
 
ちゅうおう憩いの森
ちゅうおう児童クラブ
 
メールはこちらへ
プライバシーポリシー

幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす りす



『メロディーチャレンジ』 2023年11月30日

「まっかだな♪まっかだな♪つたのはっぱがまっかだな モミジのはっぱもまっかだな~♪………」─────子供達が歩きながら歌っていました。赤や黄に色づいた園庭のモミジやイチョウの木を見て、”秋”という季節を童 謡を通しても感じさせてもらっている子供達の様子になんと幸せな事かと思いながら見ていました。

子供達は好奇心の塊だと言います。見る物聞く物全てが新鮮で、身体や心の中に染み込み易いのです。五感を通して自分の周りの環境に興味や関心を持てる生活をさせて行きたいものです。

毎日のそんな生活の中、今、子供達は「音楽」に親しんでいます。子供は、耳に入る音や音楽を鋭くキャッチします。音楽に合わせて自然に身体が動き、ウキウキしたりしんみりしたりして心も動いています。日々、いろいろな歌をうたったり、曲を聴いたりしていますが、10月に行なった「わんぱくチャレンジ」では、曲に合わせて鼓隊演奏をしたり、走ったり、踊ったりしました。今度は、子供達の好きな「音楽」を楽器演奏とステージでの踊りでチャレンジしようとしています。「メロディーチャレンジデー」目前です。

「重たすぎてできないの」

クラスでの練習の様子を見ているといろいろな場面に出会います。数カ月前から子供達はいろいろな楽器に触れ、自分がその楽器を使って演奏できる事を夢見ながら練習に取り組んでいます。それは、意外にも難しかったり逆に思ったほどでもなく簡単にできたり………子供達の様子は様々です。ある日、朝、大泣きをして登園して来た年中組の男の子がいました。いつもと様子が違ったので驚きました。なんとか、抱き留めながらじっくりその子と話してみると「アコーデオンが重た過ぎてどうしてもできないの。」と言うのです。なるほど、その子は小さくてきゃしゃな体格でした。その他にもいろいろ理由を話してくれましたが、詰まるところはそこだったようでした。「じゃあ、先生にその事を話してみよう」と一緒に担任の先生の所に行って話しました。彼の気持ちが落ち着くまでしばらく一緒にいましたが、いろいろな楽器を練習している友達の様子をチラチラ見ている彼に「どの楽器が楽しそうかな?どれがしてみたいかな?」と聞くと「重たくなかったらできるかも……」とボソボソっと言いました。合奏はやりたい気持ちでいっぱいなのでした。

それから、しばらくしてその子の様子が気になり、保育室に行ってみると朝の沈んだ気持ちはどこへやら……すっきりした顔で遊んでいました。そして、練習を覗くと違う楽器を持って、実に楽しそうに演奏していたのです。先生が、いろいろ考えて彼のチカラと気持ちに合った楽器に変えていたのでした。彼のチャレンジの土俵を少し変えてあげたのです。

きっとできるよ!

練習には、担任以外にも先生達が関わりアドバイスをし合います。「もっと、木琴のここのメロディーをこうしたらきれいなんじゃないかなぁ?」とか「打楽器のここのリズムをもっと正確に叩けるといいね。」等と、練りながら皆でよりステキな演奏を目指します。

そうなると、それまで練習していた事が変わるのですから、子供にとっては一大事です。木琴を担当しているある子供達は、必死で覚えた部分の変更に一生懸命できるようになるまで練習を重ねました。どうしても、これまでの事が混ざってしまってなかなか上手くいきません。自分でもバチを動かし何度もさぐり弾きをしていました。すると、「園長先生、来て来て、こう?私できてる?」と私を静かに呼んでその部分を叩いてくれました。できていました。「そうそう!!できたね!」と言うと、すごく嬉しそうに、繰り返していました。実に満足そうでした。先生達は、挑戦するチャンスを作りその子の持つ力を引き上げてくれるのです。

ある打楽器の子も、自分の頭ではわかっていても、なかなか先生の楽譜通りのリズムで叩けないのが悔しそうでした。「こう?」「これは?」と確かめながら自主練習をしていました。5回に1回くらいは正確に叩けるのですが、完璧ではありませんでした。でも、いろいろな先生が「○○君ならきっとできるよ!すごくいい音で叩けてるもん」と声をかけてくれるのが、励みと自信になって頑張れているようでした。

子供達は、先生達の様々な手腕でチャレンジする気持ちに誘われます。僕ならできる!私なら頑張れる!と信じさせてくれる──まるで魔法の技です。

新しい自分に出会えるチャンス 

チャレンジは上手くいく事ばかりではありません。挫折や試練はつきものです。チャレンジするという事は、”今の自分を超え、頑張る素敵な自分に出会える。”という事です。それまで潜在していた自分の力を発掘します。「自分ってなかなかやるじゃん」と新しい自分に出会うのです。そこにチャレンジの意味や成果があるのだと思います。大きな事でなくても、何かに向かって頑張る事を日常的に繰り返す事で、くじけない強い心や踏ん張る力が育ちます。

「メロディーチャレンジ」で、仲間とひとつの目標に向かって踊りや合奏をみんなで頑張るという事には更に大きな意味があります。友達が頑張っている姿を見て応援したり触発されたりしてできた時には一緒に喜び合う、チャレンジにくじけそうになっても励まし合えばまたチャレンジの気持ちをチャージできる─────。仲間と一緒なら乗り越える力が何十倍にもなります。頑張った先の達成感も何十倍です。クラスの友達と先生と一緒に、頑張った者にだけ見える景色を味わうでしょう。

子供達のチャレンジをどうか応援してあげてください。

田房葉子





BACK



(C) Miyoshi-date Gakuen Educational Foundation Miyoshi, Japan 2001-2008 (C) ASTOK JAPAN,INC. Osaka, Japan 2001-2008
(C) Chuo Fukushi-kai Welfare Miyoshi, Japan 2001-2008