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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす りす



『お父さんお母さんのお仕事なあに?』
             2023年7月19日

あれよあれよと言う間に一学期が終わりました。長い間、悩まされた「新型コロナウイルス」により制限されていた生活も少しずつコロナ前の生活に戻って来ているようですが、ここに来て、また第9波の入り口…というニュースも流れています。あれだけ世界中をおびやかした感染症ですから、なかなか以前の生活に戻る事は考えられません。「コロナ」で学んだ事や得られた事を前向きに活かしつつ、どう、より良く幸せに過ごすか……何に幸せの価値を見出すか……。私達の思い次第だと感じています。

この一学期は、そう思いながら幼稚園の生活を送って来ました。昨年の一学期には叶わなかった事も、ほんの少し取り入れる事ができました。その中でも、幼稚園バスに乗ってクラスや学年みんなで、出かける事が出来た事は、子供達にとっては大きな喜びだったようです。ドライブや園外活動など、園内ではできない経験で園生活にスパイスを加える事ができたようです。

7月7日の七夕の日、年長組の子供達が三次市主催の「交通安全七夕まつり」に参加しました。WBSC女子野球選手のスペシャルゲストと共に、交通安全を願って書いた短冊を飾りつけをしたり、ダンスや歌を披露しました。

その会場には、市役所、警察、地域ボランティア、高速道路パトロール……。様々な仕事をされている方がたくさん参加されていました。白バイやパトカー、高速道路パトロールカーにも乗せてもらい、大喜びの子供達でした。

そんな中で、何人かの子が「アッ!お父さんだ!」と仕事としてその場に来ておられたお父さんの姿を見つけたのです。私は、年長組の子供達だけではなく、他な学年の子供のお父さんやお母さんの事も「○○君のお父さん(お母さん)だよ。」と教えてあげました。「何のお仕事?」と聞いてくる子もいました。一番盛り上がったのは、パトロールカーに乗ってお仕事をされているある女の子のお父さんを見つけた時でした。お父さんはパトロール隊の制服とヘルメット姿だったので、私にはすぐにはわかりませんでしたが、「○○ちゃん、お父さんだよね。」とその子に言うと「うん!私、最初からわかってた!すぐ、見つけたもん!」と自慢そうに答えました。お母さんも、会場に駆けつけてくださっていて、その子がパトロールカーに乗せてもらった時にお父さんとのツーショットを撮っておられました。お母さんに「○○ちゃん、とっても嬉しそうですね~。」と言うと、「父親のこの姿を見せたのは初めてなので……。」と微笑んでおられました。私たちも、いつも、幼稚園に送迎してくださる時のお父さんやお母さんの姿を見る事があっても、お仕事中の姿をみる事はなかなかないので、いつもと違ういで立ちのお父さんは新鮮でした。その姿を見た事がなかったその子にとっても新鮮だった事でしょう。周りの子から「○○ちゃんのお父さん、かっこいいね~。」と言われ、少々照れ気味でしたが、自慢だったに違いありません。

以前、通報避難訓練の時に、来てくださった消防士さんの中に保護者の方がおられ、そのお父さんの姿を見つけたある子は、いつものお父さんを見る目とは違う様子で、消防士のお父さんを見つめて照れ笑いしていました。その子の七夕の短冊には『しょうぼうしになりたい』と書かれていました。将来の夢の選択肢にお父さんの働く姿が入っているのです。

子供達に「あなたのお父さん、お母さんの仕事は何?」と聞くと「会社!」「仕事!」と漠然とした答えが返ってくる事があります。会社の名前やそこでどんな姿でどんな仕事をしているのかを知っている子はあまりいないのかもしれません。見た事がなければ、イメージする事も難しいでしょう。世の中には、いろいろな仕事があって、その仕事に合ったいで立ちや振る舞いがある事、どんな事をする仕事なのかを知る事は、仕事への興味に繋がり、自分の将来の夢にも繋がる事になります。自分が将来やってみたい事への選択肢を増やすきっかけにもなります。何よりも、お父さんお母さんへの感謝の気持ちや尊敬の気持ちに繋がります。一日中お仕事を頑張って、自分達を一生懸命に育ててくれている事を実感するでしょう。

この夏休みは、働くお父さんやお母さんの姿を見せてあげてはいかがでしょうか?言われるまでもなく、既に、お子さんにその姿も仕事の内容もよく知らせているご家族もいらっしゃると思いますが、『ファミリ―社会見学』と言ったところでしょうか?家では見られないお父さんお母さんの姿を見せる事で、あらためて、お父さんお母さんをもっと応援したくなるでしょう。

私の娘達が小さい頃の事、父親の職場に連れて行った時、「ヘェ~、お父さんの仕事は、こんな物を売る仕事なんだ。」と知り、街のあちらこちらででその物を見かける度に「お父さんが売ったの?」「お父さんが作ったの?」と、何もかもお父さんの手にかかっているかのように興味津々に聞いていました。

そして、母親である私の仕事は“幼稚園の先生”。娘達は私の職場である三次中央幼稚園に通わせていたので、小さい頃からあまりにも近くに居すぎていて、知らない世界で頑張っているお母さんという感覚もないまま大きくなりました(たぶん)。むしろ、卒園後、成長してからの方が徐々に自分の見えない所で毎日お仕事を頑張って帰る母に「お母さん、幼稚園の先生って楽しいけど、その裏にはいろいろ大変な事があるんだね~。」と労ってくれるようになりました。
 
どんなに小さくても、子供達は、お父さんお母さんがお仕事を頑張ってくれている事は教えてあげてください。どんな所でどんな事をしていて、それが世の中でどんなに必要とされている仕事かを実感させてあげて欲しいのです。幸せな生活ができるのも、自分達を元気に育ててくれているのも、楽しい毎日が過ごせているのも、間違いなくお父さんお母さんのおかげなのです。毎日頑張ってくださっているおかげなのですから……。
お家の仕事をしてくださっている家族について一日手伝いをしてもらう事も、家での仕事を理解する良いチャンスです。お父さんお母さんだけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんの仕事もわかり、普段、幼稚園や学校に行っている間に家族がどんな仕事をしてくれているか?実感できると思います。

明日から夏休みです。この機会に、ご家族のお仕事について話したり見たり手伝ったりする経験で、尊敬し合い感謝し合える家族の絆が更に深まるといいですね。


田房葉子





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