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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



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平成19年度
『誰のせい?誰のため?』  平成20年7月18日

地球温暖化をひしひしと感じさせる例年にない暑さの中、子供達は元気に一学期を終える事ができました。新年度を迎え、これまでの3ヶ月間に子供達はたくさんの経験をしてきました。個人差はあってもそれぞれにどの子も成長を見せてくれています。思いきり楽しんだり頑張ったりしてきた子供達に、ここで少し休憩を入れてあげましょう。夏休みは、日頃親の手から少し離れたところで生活している子供の成長を身近で確かめられるいいチャンスです。どうか、一緒にいられる時間を少しでも多くもって、小さな成長も見逃さず一緒に喜んであげてください。夏休み…何はともあれ、安全に楽しく過ごさせたいものです。
さて、6月1日より“道路交通法”が一部改正され施行されました。自転車の乗り方や自動車後部座席シートベルトの着用義務化等、お年寄りや子供の命を守るためのきまりが見直されました。そんな中、小学生をもつお母さん方が、この事について数人で話されているのを耳にしました。自転車利用者対策の一つで、13歳未満の子供の自転車乗車時におけるヘルメット着用努力義務についてのようでした。小学生にもなると、自転車で遊びに行く事等で、道路を走る機会も多くなってきます。当然それだけ危険が伴うのです。そんな話をしているうちに一人のお母さんが、「学校でヘルメットの形や被り方の指導をしてくれて、着用を校則にしてくれないかしら。」と言われました。「みんなが被らないと、うちの子も被らないと思う。」と言われるのです。以前、似たような言葉を聞いたような気がします。今や子供達の間では、持っていて当たり前のように氾濫しているゲーム…、「自分の子供にはさせたくないけど、友達皆が持っているから、買わずにはいられなくなる。学校でも注意してもらって、少々厳しくてもいいからゲームをしてはいけないきまりをつくってもらえないかしら。」…。私は、この言葉を聞いて、びっくりしたのを覚えています。子供達はいくら幼くても、一人前の人格を持った人として認めていかなくてはなりませんが、まだ、物の分別を正しくつけられない、何かに対して自分で全ての責任を背負えない間は、やはり親の監視の下、毅然とした態度で子供達に言って聞かせるだけの力は持っていて欲しいと思うのです。「ダメなものはダメ!」と言っていいのではないかと思うのです。私は、そのお母さんに、「この子は誰のお子さんですか?」と聞きたかったです。子供達の命を守るために、ヘルメット着用は有効です。ヘルメット着用は、子供達を保護する責任のある者…言わば、保護者へ課せられた努力義務です。自分の子供は自分で守らなければ!と思えば、ヘルメットの意味や危険性をきちんと話すべきではないでしょうか?どうして、その責任を学校や他人に委ねるのでしょう。もし、学校が規則をつくったとしたら、「校則だから、被りなさい。」と子供に話をされるのでしょうが、そんな事ばかりしていると、子供達は、人が決めてくれた“きまり”でしか、分別がつけられず、“きまり”がないと生きていけない人間になってしまうような気がします。自分で考えて納得して自分なりのルールの中で正しく生きていける人間になれなくなるような気がするのです。そして何か問題が起きたら、きっと「もっと学校側がきちんと指導してくれなかったから…。」とか「先生がしっかり言ってくれれば…。」と、その責任の所在を他人に求めたくなるでしょう。校則だから…法律で決まっているから…ではないのです。何故、規則にしてあるかを大人が納得をして、子供達に分かりやすくその理由を話してやって欲しいと思います。たとえ、規則になっていなくても、我が子を守るためにどうすればいいのか、どうする事が正解なのかという事を親の判断で決定したっていいではないですか。それは愛情なのです。この子を想うがために「ダメなものはダメ!」と言える親としての自信を持ってほしいと思います。親ほど子供の事を一生懸命考えている人はいないのです。親の言う事をきかないからと、学校や人に委ねるのは情けない事だと思うのです。子供達はよくわかっていますよ。大好きなお母さんやお父さんがここまで「ダメなものはダメ!」と言うには、それなりの理由があるのだという事を…。そして、自分が言っている事は、実はちょっとしたわがままなのだという事にも本当は気づいているのです。親は親としての責任をもって子供達に与える物や話す内容や態度を選んでやらなければならないと思います。それが誰のためなのかがはっきりと納得させられる話がしてもらえる子供は、納得できたらそれからの責任は自分にあると思って、ちゃんと責任もって行動できる人になるのではないでしょうか。規則がある事に頼らないで、自分の言葉で子供達に世の中のルールを伝えてあげてください。
“人に優しくする”という法律はありません。だけど、人は皆、そうする事は当たり前の事で、そのほうが、皆が楽しく幸せに過ごせるという事を親から世間からあるいは経験から、納得して学びとってきたのです。子供が幸せに生きていくために、親はもっと自信をもって子供達に関わらないといけないと思うのです。それ相当の親としての重圧を感じますね。ホント…親って大変なんだなぁ。

田房葉子



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