余白
総合保育施設子供の園ちゅうおう
ホームへもどる
お知らせはこの下

三次中央幼稚園
教育方針
園の特色
子供たちの広場
年間行事
入園案内
プレイルーム
(預かり保育施設)
三次中央幼稚園のブログ
白髪せんせいのつぶやき
葉子せんせいの部屋
えんちょうのえほんこうざ
 
子供の館保育園
子供の城保育園
 
ちゅうおう憩いの森
ちゅうおう児童クラブ
 
メールはこちらへ
プライバシーポリシー

幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 葉子せんせいの部屋 りす





『お父さんお母さんだって人間だもの』
               2020年1月31日

どこかの地方では梅の花が見ごろを迎えているというニュースを耳にしました。いつのまにか「大寒」が過ぎた──そんな気がします。雪あそびは2月のお楽しみにとっておく事にしましょう。

さて、先日、幼稚園で教育講演会を行いました。フリーアナウンサー徳永真紀さんに「子どもと一緒に輝く自分であるために」というテーマでお話しいただきました。

自分の事を知り、似合う洋服を着る事により、自身も生き生きとでき、自分を見る周りの人達にも好印象を与えられる男性女性になれるんだという事を顔タイプ診断をもとに教えていただきました。これまで好きで身に付けていた洋服や靴やバッグが、実は自分には似合う物ではなかった、あるいはもっと違う物のほうが好印象だったという自己診断ができたと思います。中には、そんな事すら考えた事がなかった…自分を振り返る良いきっかけになった等、たくさんの保護者の方から、感想をいただきました。お父さんもお母さんも、子育て真っ只中で、自分の事より子供優先の毎日を送っておられると思います。仕事や家事に追われながら、一生懸命に子供を想い生活をされておられるでしょう。それは、とても素晴らしい生きがいであり幸せではあるけれど、子供達を学校や幼稚園に送り出した後、フーッとため息をもらす事もあると思います。そんな疲れた気持ちに自分を追い込まないようにするためにも、ちょっとした気持ちの持ち様で、生き生きとした自分を実感しながら生活できるという事です。

ある朝の事、中門でいつものようにお子さんを送って来られたお母さん、「いってらっしゃい!」と見送られた後で、私と楽しく話をしていたところ、その子が振り返り、大きな声で、「お母さん!お母さんが笑ってて楽しそうで嬉しい!」と一言叫んで行きました。そのお母さんはいつも笑顔でお子さんを送ってくださり、仕事に行かれるのですが、その時は何か特別だったのでしょう。お母さんの笑顔や笑い声がその子にとっては、元気に「行ってきます!」と言える源になっている事を感じました。お父さんやお母さんが笑顔でいる事が子供達にとっては、すごく幸せで満たされた気持ちになれる事なのです。とても素直で率直な子供の心の声だったと思います。

“生き生きとする”のではなく”生き生きとできる“事が大切なのではないでしょうか?生き生きしたくても、できない状況もあります。でも、自分を少し変える事で何かが変われば気持ちが変わり、それが態度や表情、雰囲気に表れ、周囲に良い影響を与える事になります。そうしたら、人間関係も良くなり、仕事や子育ての歯車が上手くまわるようにもなる気がします。ちょっとしたおしゃれを楽しんだり、趣味を持ったり、お仕事にやりがいや楽しみを見出したりする事で、自分自身が輝き笑顔や会話も増えるでしょう。子供達はそんなお父さんやお母さんをよく観ています。子供達は、笑顔で、たくさん話をしてくれたり聞いてくれたり、元気な心をみせてくれたりするお父さんやお母さんが大好きなのです。

でも、そんな事はわかっているけど、そんなに簡単に生き生きできる環境にはならない。理想は追い求めたいけれど、やっぱり現実はそういかないわ……そう思うところもあります。仕事や家事に加え子育ては実際お父さんお母さんにとっては大変です。実は、心のどこかで“しんどい!”とか“辛い!”とかを言えない(言ってはいけない)という本音と闘っているところがあるのではないでしょうか?だって、世の中、仕事も子育ても楽しい事ばかりじゃあないんですから……。でも、「辛い!」と言ってしまうと、そのままもう踏ん張れなくなるのではないか、子供の前では、しんどそうにしてはいけないとか、そんな顔を見せてはいけない等と忙しさから来る気持ちの逃げ道を塞ぎながら明るい笑顔をつくって、ギリギリのところで頑張っているお父さんお母さんもおられると思います。でも、お父さんだってお母さんだって、しんどい事も悲しい事もあるんです。職場や世間でいろいろな事があって、家に帰った時、それでも、笑っていなきゃと思うとお父さんお母さんがパンクしてしまいます。先程も言ったように、子供はよく観ています。ちゃんとわかっています「アッ、今お父さん疲れているな。」とか「お母さん、しんどいのかな?」と、察してくれているのです。だったら、「今日はお仕事が忙しくて、ちょっと疲れちゃった。」とか「助けてくれる?」と子供の前で少しばかり息を抜いてもいいのではないかと思います。子供達もお父さんお母さんには、自分の気持ちを遠慮なくさらけ出します。お父さんお母さんだって、いつも、元気いっぱい生き生きしてばかり、笑ってばかりではないのです。だって人間だもの。だから、助け合って行かなきゃいけない。子供達を含めての家族です。お互いにどんな時でも、一緒に理解し合い支え合っていく、“お父さんお母さん”としてだけではなく、人と人とが気持ちを分かり合って生きていく大切さをこうした事から子供達は理解しながら学んでいくのではないかと思います。家は、無理しないでいられる場所だと思います。この土台があってこそ、ちょっとしたおしゃれをしたり、趣味を楽しめたり、やりがいを持てたりする気持ちになるのではないかと思うのです。
お父さんお母さんだって人間だもの……そう言って、子供達と心から笑って日々過ごせたら、更に生き生き過ごせるのではないでしょうか?

田房葉子





BACK



(C) Miyoshi-date Gakuen Educational Foundation Miyoshi, Japan 2001-2008 (C) ASTOK JAPAN,INC. Osaka, Japan 2001-2008
(C) Chuo Fukushi-kai Welfare Miyoshi, Japan 2001-2008