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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす りす




『チャレンジのそれからそれから……』
             2021年11月30日

「コロナ…コロナ…」と落ち着かない中、いつの間にか、あちらこちらでクリスマスやお正月の話題が聞こえて来る季節になりました。大人にとっては気ぜわしくなる時期ですが、幼稚園では、紅葉したイチョウやアメリカンフウやモミジで彩られた園庭で、深まる秋をもうしばらく子供達と一緒に満喫したいと思います。

その園庭で、この秋子供達はいろいろな経験を楽しみました。『稲刈り』『ブドウの収穫祭』『冬野菜作り』『芋ほり』『わんぱくチャレンジ週間』『お祭りだよ!さくら組全員集合!2021!』等々…。その一つひとつの経験で子供達は様々なチャレンジをしました。例えば、『稲刈り』──春、年長組の子供達が、バケツ田植えに挑戦しました。植え方を教えてもらい丁寧に植え、実った稲穂を本物の鎌を使って刈りました。難しい事にも真剣に挑戦しました。植えたり刈ったりは、年長組の子供達でしたが、他の学年の子供達は、苗がどのように生長していくのかを毎日楽しみに観察する事が出来ました。『冬野菜作り』は、年中 年少組の子供達が中心になって苗や種を植え付けました。満3歳児クラスの子供達は、来春に向けてイチゴやチューリップを植えました。収穫できる日を楽しみに毎日観察しています。美味しい野菜やイチゴができるか、チューリップがきれいに咲くかな?と挑戦です。そして、お家の人達にも一日だけ観ていただいた『わんぱくチャレンジ週間』──学年毎に様々な種目に挑戦意欲をもって頑張り、自分の力の大きさに気付きました。頑張る後押しをしてくれる友達の存在の大切さにも気付きました。

先生達は、幼稚園でたくさんの経験を通し成長して欲しいと願いながら子供達と関わっていますが、時に子供達は私達が思った以上にその挑戦により成長の実を結ぶ事があります。『わんぱくチャレンジ週間』終盤に入った頃の事です。鼓隊演奏を頑張っている年長組の様子を毎日見ていた他の学年の子供達が、その姿に憧れて「僕たちもやってみたい!」と真似るようになりました。段ボール箱や倉庫にあった洗面器を使って太鼓を作ったり、筒と新聞紙やビニールを使ってカラーガードを作ったりして、見様見真似で鼓隊演奏ごっこ(?)をするようになりました。それは、わんぱくチャレンジデー以降、なお、盛んになり「先生!曲かけて!」と年長組さんが演奏した曲に合わせて園庭の真ん中で繰り広げられる小さな子供達の堂々とした鼓隊パレードが毎朝の光景となりました。それを見守る年長組の先輩の目の優しいこと!「カラーガードはこんな風に回すんだよ」「この線を歩いてごらん」と教えてくれたりもしていました。鼓隊演奏だけではありません。リレーや踊りをアレンジ?しながら小さな学年の子供達が楽しむ姿もしばらく続きとても賑やかでした。また、『お祭りだよ!さくら組全員集合!2021!』では、年長組さんが楽しんだ次の週には、園庭で全学年が参加してのお祭りパレード。手作り獅子舞で小さな学年の子供達の頭や手を優しく嚙んであげたり、大うちわであおいだりして盛り上げてくれました。そして、保育室に作ったお店屋さんやゲームコーナーにお客さんとして招き、年長組だけのスペシャルイベントが園全体のイベントになったようでした。その時の年長組の子供達は、自分達が楽しんだ時とは違う顔つきでした。年下の子が困ったり悲しんだりしないように、低い姿勢になって教えてあげる姿、買った品物で持ちきれない荷物を一緒に持ってあげたり、部屋を案内してあげたりする姿が誇らしげで自信に満ちていました。そして、小さな学年の子供達は、刺激を受けて○○屋さんごっこを自分達のクラスで始めたり、廃材でいろいろな物を作ってみようとしたりする姿が見られるようになりました。年長組のチャレンジが、みんなに広がり、みんなのチャレンジに伝染していったのです。
こうして、上の学年と下の学年の関わりがあちらこちらで深まっていたある日の朝、

登園してきた満3歳児の男の子が、中門で難しそうに手を消毒していました。体操服袋が重たくて腕を伸ばせなかったのです。それに気が付いた年長組のある男の子が「(体操服袋を)持ってあげよう」「先に消毒していいよ。お兄ちゃんが持っててあげるから」と言って助けてあげていました。また、年少組の女の子がなかなか保育室に向かって行けないでいると、丁度登園してきた年長組のある女の子がその子の手をそっと握ってお部屋まで連れて行ってくれました。年少組の女の子は安心してついて行きました。それらの様子がとても自然で嬉しかったです。困っている小さなお友達を愛おしく大切に思う気持ちとお兄ちゃんお姉ちゃんを頼りに慕う気持ちが通い合ったのだと思います。これまでの様々なチャレンジを通し、見て来た先輩の姿や後輩の姿に心を動かされた事がきっかけとなり、子供達主体のあそびに発展していき、学年を越えた関わりが深まったからなのではないかと思います。私は、子供達が学年を越えて良い関係を築いていた事に感心しました。そして、チャレンジが、こういう形で繋がり子供同士で育ち合っている事にも嬉しく思いました。

チャレンジのおもしろさを知った子供達は、自分に大きな自信を持つ事が出来ます。その自信が次のチャレンジに向かう気持ちを後押しします。自分の中に秘められていた力に気づいたり開花させたりするきっかけになります。頑張った後にだけ見えてくる景色の中で子供達は今、ますます自信をもって楽しんでいるのです。そして、“人を認め合う”“人を思いやる”“人に優しくする”“人を敬う”“人に習う”……そんな気持ちも、たくさんの経験を通しチャレンジする事で生まれて来るのかもしれません。

「チャレンジのそれから」は、“人として成長するチャレンジ”にもじわじわと結び付いていくのです。

チャレンジのそれから…それから──まだまだこの先、何かに繋がるはずです。

三次中央幼稚園のブログをチェックしてみてください。そんな子供達の様子を覗いていただけると思います。

田房葉子



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