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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 葉子せんせいの部屋 りす





『子は鎹(かすがい)』    平成30年1月9日

あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、良き新年をお迎えになられた事とお慶び申し上げます。毎年、新年を迎える度に“今年はどんな年にしようかな?”と考えます。自分自身の事もですが、きっと皆さん、一番に思われる事はご家族の幸せではないでしょうか?初詣でも、“家族みんなが元気で仲良く過ごせますように…”と手を合わされた事でしょう。どうかこの一年が皆様にとって希望に満ちた良い年になりますように……。

さて、もう昨年の事になってしまいましたが、12月に行われた『音楽発表会』では、たくさんの温かい視線を子供達に向けてくださりありがとうございました。子供達は、お家の方に観てもらい家に帰ってからいっぱい褒めてもらえた事で大きな自信を得た事と思います。きっと、3学期の勢いに繋がって行く事でしょう。その後、たくさんの感想をいただきました。お母さんだけではなくお父さんからの感想もあり、どんな気持ちでお家の方々が子供達を応援してくださっていたか、その姿を見て、子供達にどんな思いを馳せてくださっていたかが伺えました。

そんな中、一人の先生が、あるお母さんと話した事を教えてくれました。そのお母さんは、本番まで、我が子が一つの楽器を任されて本当にちゃんとできるのだろうかと心配で心配でたまらない気持ちでおられたようでした。私の方からも「○○君、毎日練習を頑張っておられるんですよ。とってもカッコいいんですよ。」と伝えても「ちゃんとやってくれるんでしょうかね〜。想像がつかないんです。」と本番まで楽しみなような不安なような…そんな表情でした。その気持ちも凄くわかりました。親ってそうですよね。この目で見るまでは…と。きっと、本番では、ステージの我が子を祈るような気持ちで観てくださっていたと思います。音楽発表会が終わって、会場から帰られるそのお母さんの目は潤んでいたように見えました。そして、家に帰ってから発表会のビデオをご夫婦で何度も観られたそうです。今回の発表会だけではなく、これまでのお兄ちゃんの頃から今年の分まで全てのビデオを観られたそうです。そして、我が子達がどんなに成長したかをご夫婦で感じられたそうです。

こんな風に、子供の色々な生活や経験を通して、夫婦が、家族が、一つの同じ気持ちになれる事は、とても素敵な事だと思います。きっと、お兄ちゃんからの何年分もの音楽発表会のビデオを観ながら、「私達夫婦で、子供達に向けてきた気持ちや子育ては、いまの所順調だよね。本当に成長してくれて嬉しいね。」と、これまでの子育てを振り返る事ができたのではないかと思います。そして、「これからも、成長していく子供達を私達夫婦で見守って行こうね」と気持ちを再確認されたと思います。

『子は鎹(かすがい)』ということわざがあります。鎹というのは、木材と木材を繋ぎ合わせるために打ち付ける大きな釘です。この鎹があれば、二つの木材は繋がれて丈夫な建物をつくる事が出来ます。

この木材は“夫婦”であったり“家族”であったり、“親戚”であったり……それはいろいろです。とにかく鎹となる子供はそれらの関係を強く深く繋ぎ合わせてくれるのです。『絆』をつくってくれるのです。不仲である物を繋ぐというのではなく、子供達が経験する様々な事を夫婦や家族や親戚で喜んだり悲しみを分かち合ったり悩んだりする気持ちを共有しながら、あらためて家族の在り方や幸せを確認でき、子供がそこにいる事で家族の気持ちが一つになる幸せを感じる事ができるのです。

これから子供達は、大きくなるにつれてどんどん新しい事を経験し、違う環境の中に飛び込んで行きます。実際に我が子が入園した事によって、お父さんお母さんの世界は広がり、子供がいなかった頃と今現在では、生活や環境や人との付き合い等に違いがあると思います。大変な事もあるかもしれませんが、子供達のおかげで、喜んだり怒ったり哀しんだり楽しんだりする事も増えて、その度に親として色々と考え学びます。実は、成長しているのは子供だけではなく、親も一緒に成長させてもらえているのです。子供を介して…子供の生活を介して…幸せをかみしめる事ができるのはこの上ない喜びだと思います。いろいろな事があって、人生は彩られるのだと思いますが、私達の人生を潤いある人生にしてくれている要因の一つは子供の存在そのものだと私は思っています。忙しい子育ての中ではなかなかその事を実感できないかもしれませんが、 そう考えると子供に感謝しないといけませんね。そして、これからも そんな子供達を大切にみんなで育てて行こう。──そういう気持ちになれる事が『子は鎹』の意味でもあるのではないかと思うのです。

参観日や行事の度に先生達は「お子さんの成長を観ていただけたのではないでしょうか?」と聞く事があります。成長を観るだけではなく、その成長をご家族みなさんで共有し、その子供の成長の積み重ねが、 その子を一人の人として確立させていく事と、家族の幸せを紡いでいくという事を感じて欲しいと思っています。

さて、三学期が始まりました。一年の最終学期、締めくくりです。 これまでの成長を保護者の皆様と信頼の下に共に喜び合い、次に繋げて行く努力をして参ります。『子は鎹』──たくさんの子供達は、幼稚園と保護者の皆様をも繋ぎ合わせてくれています。

田房葉子





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