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幼稚園からのおしらせ
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学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成10年度
  野外生活 平成10年9月1日  

子供たちの夏休みはどんな生活でしたか。きっとご家族でそれぞれの思い出となるような楽しい経験をされたことと思います。
しかし逆に、子供が毎日毎日うるさくて、早く幼稚園が始まってくれればよいのにと思われたことも度々有ったのではないでしょうか。いたずらをするやら、部屋の中を走りまわるは、遊んだ玩具は片付けてくれないし、兄弟喧嘩はするし、静かにしていると思えばテレビゲームばかりしているしと、ついついグチもでてしまいます。無理も有りません。無理も有りませんというのは、子供にとってもお母さんにとってもなのです。もし子供が一日中、家の中で過ごすとしたら部屋の中を走りまわるのも無理はないのです。幼稚園にきているときですら、雨降りの日には、いくら保育室の中で楽しい活動をしていても、外に出てでも遊ぼうとする子さえもいます。それを、毎日家の中で「おりこうにしていなさい」と言っても無理なことで、じっとしてはおれないのです。子供は身体ごと生活しているのです。そういう子供を相手に、静かにさせようとするお母さんもストレスが溜まります。ついイライラして叱ってしまいます。まじめすぎるお母さんは、私の子育てが間違っているのではないかと悩んでしまいます。簡単な言い方をすれば、外でしっかり遊ばせてやれば子供は満足しますから、子供もお母さんもイライラすることも有りません。子供たちは外に出ると、泥であれ、水であれ、草や虫もたちまちのうちに友達にしてしまいます。「自然は偉大な教師である。」というように、子供の好奇心を思う存分満足させてくれるのです。その時の子供は生き生きとしています。毎日イライラしてグチばかり言って過ごすのと、子供の姿を微笑ましく思って過ごすのとでは、子供の育ちが全然違ってきます。
そうなんです。子供に合った環境においてやれば、子供はみんな素敵に輝くのです。夏休みの過ごし方にもいろいろとあります。身近な自然と関わることもそうですし、山や川あるいは海に行って遊ぶのも、田舎のおじいちゃんおばあちゃんのところに子供だけで泊まりに行くのも、子供たちにとってはとても素敵な経験となります。
もう夏休みも終わりましたが、私の友達の家族のことを紹介しておきます。私も自分の子育てのときに一回でいいからしておいてやればよかったと後悔していることなのですが、テント生活をしながらの家族旅行です。その友達というのは、今、私と大学院で同じ研究室にいる38歳の東大阪の小学校の先生なのですが、一緒に寮生活をしています。その友達には、小学校一年生の女の子と五年生の男の子がいます。第二反抗期に入ってきたのか、反抗的になってきた男の子のことをしきりに気にしていました。そのお父さんの寮生活が一年半も続いていますから、お父さん不在の生活が気になっていたのです。そして夏休みに入ってすぐに、車にテントや飯ごうを積んで、東海、中部地方を皮切りに東北から北海道とテント生活をしながらの二週間の旅行を決意したのです。今、東北地方は、集中豪雨に見舞われていますが、その時もほとんど雨が降っていたのです。気の毒としか言いようがないかと思えば、それはそれですばらしい経験になっているのです。二、三日雨が続いていましたが、次の日、朝日が輝いています。その朝日に感動していたら、地元の人から、「向こうの丘に上がったら富士山が見えるよ」と言われ、親子が争うようにその丘を走って登り、その富士山の姿を目の前にした感動は、家族みんなの心の中に焼き付いていると言います。それだけでなく、大雨でテントが張れず、公営キャンプ場のテントに非難したり、子供と一緒に濡れたマキに苦労して火をつけ、飯ごうを炊いたり、親子で魚を釣ったり、海で貝をとっておかずにしながらのキャンプ生活は、子供にとって、日頃の生活ではとても経験することの出来ない、素晴らしい経験をすることが出来たことと思います。もちろん、子供たちは父親の素晴らしさやお母さんの優しさをしっかりと感じて、家族の絆もしっかりと再構築できたものと思います。
この友達の家族のように、二週間も休みがとれる方は少ないかも知れませんが、三、四日なら工夫次第です。安易に海外旅行をするより素晴らしい経験が出来ます。お子さんが、小学生の高学年になったら、一回でもいいから、このように野外での生活を思いっきりさせてやりたいものです。塾に追いやる生活よりも、きっと多くのことを学んでくれます。このような生活の中から、自立心や創造力、意欲や思いやりの気持ちを育みます。



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