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幼稚園からのおしらせ
幼稚園からのおしらせ

学校法人 三次伊達学園 三次中央幼稚園



りす 白髪先生のつぶやき りす



平成16年度
「お月見」   平成16年10月1日

先日の運動会は、本当に運動会のためにだけに晴れてくれた感じがします。9月に入って毎日のように降り続く雨のため、練習も思うようにできませんでしたが、子供たちは本番に強いというのか、お家の人たちが見に来てくださっていることが励みになっていて、運動会当日が一番力を発揮してくれたように思います。私も歳をとってきたせいか、子供たちの、走ったり踊ったりしている姿を見ながら、胸にジーンとするものを感じ、涙をおさえて見ていました。先生たちの笑顔いっぱいで頑張っている様子もとても印象的でうれしく思いながら、本当に良い運動会ができたと思っています。
当日、今年の3月に、ある園児のご家族が長女の卒園を機会に、お父さんの実家のある徳島に帰っていかれましたが、わざわざ運動会を見に来てくださっていました。今は、徳島の公立の小学校と幼稚園にお子さんが通っています。1年ぶりに幼稚園の運動会を見て、改めて、この幼稚園のすばらしさに感激し、徳島に行ったことが、子供の幸せを奪ってしまったような気がすると話してくださいました。幼稚園の子供たちも、運動会が終わってお父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんからも良く頑張ったねと褒めてもらったことがとってもうれしかったようで、幼稚園に登園するなり、いろいろと話してくれました。子供たちの大きな自信となったようです。
話は変わって、9月28日の「中秋の名月」を楽しみに待っていましたが、あいにくの雨で、お月様は顔を出してくれませんでした。
それにしても、今年は、台風の度々の襲来で、台風21号は8個目の上陸となりました。梅雨の時期よりも、いっぱい いっぱい、雨が降り続きました。家の中は、あちこちにカビが湧き、一番凌ぎやすいはずの秋に、こんなにジメジメした毎日を経験したのは、
61年間生きてきた私にとっても初めての経験でした。とうとう、除湿機を買う羽目になってしまいましたが、その除湿機をセットすると、室内の湿度がすぐさま表示されます。なんと、湿度が88%です。空気中のほとんどが水のようなものです。その除湿機をセットして、1時間も経たないうちに、除湿機が自動的にストップします。除湿によって、その水がタンクいっぱいになるのです。ほかの人にその話をすると、皆同じ答えが返ってきました。ある人は、昔からの農家の家で木造の土壁なのに、押入れが結露して、布団がビショ濡れになったと言います。やはり、異常気象だと理解はするものの、その原因を作ったのは、人間の経済活動の中で、工場で使う化石燃料や車の排気ガス、その製品の廃棄物の処理による空気の汚染等、やはり、地球環境を破壊させているのです。
こんなことを思いながら、29日の夜、台風21号が通り過ぎて雨が止んだので、愛犬の散歩に出かけました。すぐ目に付いたのがきれいなお月様です。満月の日より1日過ぎてはいるものの、まだ、まん丸の形を残しています。台風が過ぎ去った後の雲間をチラリと垣間見ることができたのです。空気がきれいで空は澄みわたっています。余計にお月様がきれいに見えます。
ちょうど、その29日は年長組のお茶の練習日で、お月見茶会がありました。
掛け軸の絵は萩の花が三枝伸びています。香合はウサギの形をした物を準備してありました。
お供え物は、秋の実りの恵まれもので、稲穂や葉っぱの付いた柿や栗、梨とブドウでした。それにサツマイモとお米を供え、キノコを杉の葉の上に乗せて、三宝にはお月見団子を供え、お酒の一升瓶も、のしをつけて飾ってありました。野生的に生けてあるススキはすばらしく、子供たちはお月見の団子を食べながら、楽しくお茶を戴きました。
子供たちは、先生からすでに「お月見茶会」と聞いていた様子で、香合がウサギの形であることや掛け軸が秋の花であることもすぐさま理解をしていたようです。
インターネットで「中秋の名月」を検索してみました。
「古来、日本人は月をめでて来ましたが、やはり満月が一番美しいものとされました。その中でも中秋のこの時期は空気が澄んでいて、最も美しい満月が見られるということで、平安時代初期に、この日、月を見ながら宴会をする風習ができたのです。これは観月宴とか月の宴と呼ばれ、当時は月を見ながら即興で和歌を読み、その出来をみんなで評価しあって酒を飲んで楽しみました。」とあります。
日本人ほど、自然と融合して生きている民族はそんなにいません。自然の事象や自然物に神の現われを見ることは、日本人の自然に対する信仰の意識、さらに信仰に基づく自然観を形作ってきていたのですが、今でも、アイヌや沖縄の人たちの文化の中に息づいているものの、戦後の宗教教育の否定と急速な経済発展でいつの間にか自然に対する感性や畏敬の念を失ってきています。
話がだんだん難しくなってきました。秋の実りを飾ってお茶を戴いた子供たちが、少しでも自然の心地よさを感じ取ってくれていれば、とてもうれしく思います。
幼稚園の行事の中で、七夕やお餅つき、節分、ひな祭り等々、このように昔からの伝統文化を経験できるよう心がけていますが、日常生活の中にはほとんどが失われてきています。青少年の痛ましい事件の報道に触れるたびに、子供たちの情操教育には欠かせない日本の文化、伝統行事を今一度、振り返って考えてみることも、とても大切なことではないかと思います。



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